SESはなかなか退職しづらい?契約期間=退職できない縛りになるのか徹底解説!
会社員として働いていると「その企業を退職したい」と一度は考えたことがある方は意外と多いのではないでしょうか?
私は受託開発の企業で働いていたので退職する時にはそこまで退職しづらい雰囲気ではありませんでした。
しかし、システム業界の中でもSES企業の場合は状況が異なり、一ヶ月~数か月契約で決まった時間だけ客先に労働力を提供する契約になっているので契約期間内での退職が難しいという話もよく聞きます。
では、そもそもSES企業で働いていて、契約期間内に退職することはできるのか?そして円満退職することは可能なのか?についてお話ししていきます。
SESはなぜ退職しづらいのか
それではまずはSESはなぜ退職しづらいのかについてお話ししますが、そもそも他のシステム開発企業と比べてクライアント(客先)との契約体系が大きく異なります。
一般的なシステム開発企業の場合、製作物の納品または、決められた業務を遂行することで報酬を得る請負契約や派遣契約を交わすことが多いのですが、SESの場合はクライアントから請けた一次請け企業等から人材派遣の依頼が来ることが多く、そこで交わすのがSES契約(準委任契約)です。
SES契約は制作物の納品や指定された業務の遂行によって報酬を貰える契約体系ではなく、一定の時間だけその企業で労働力を提供することで報酬を得る契約体系になっています。
アルバイトのように時給〇〇円をイメージすると分かりやすいのですが、例えば、
40万円で1人月(約160時間)働いてください。
というイメージです。
雇用契約以外でもSES契約をしているため退職しづらい
通常のシステム開発企業であれば自社との雇用契約のみなので、もし退職をしても自社内で好きに代役を準備したり引継ぎを行えば問題ありません。
しかし、SESの場合は客先から決められた単価で1人月働く契約を交わしているため、そこで退職した時点で契約不履行になってしまうケースがあります。
自社の都合だけではなく取引先にも直接的に迷惑が掛かってしまうこともあり、なかなか退職しづらい要因にもなっています。
この後でもお話ししていきますが、「相手先にも迷惑が掛かる」ということを労働者が深く考える必要はありません。
退職したい意向を突然伝えるのではなく、前もって伝えておけば後は営業担当などの会社が調整することになっていきます。
SESは契約期間内であっても自由に退職することは可能なのか?
それではSESはいつでも退職することは可能なのか?それが契約期間上であっても問題ないのか気になるでしょう。
まずは結論から言うと、
契約期間内であっても退職することは可能です。
SESはあくまでもSES企業に雇われた労働者なので労働基準法や民法で言う「退職の自由」に当たります。
しかし注意しなければいけないのはSESの場合は有効労働契約が交わされていることが多いため、「やむを得ない理由」が提示できないとすんなり退職することが難しい場合があります。
やむを得ない理由とは下記のようなことを言います。
- 給与の未払い
- 劣悪な労働環境
- 引っ越し
- 怪我や病気
- 結婚
- パートナーの転勤
- 家族の介護
これらの理由がやむを得ない理由として出すことが可能です。多くの場合は労働環境への不満やうつ病などの病気で退職する方が多いです。
キャリアアップのために退職したいと考えている方の場合は事前に退職の意思を伝えて契約更新期間内に退職する方が多いです。
SES契約の期間を把握しておくとトラブルになりにくい
先ほども言ったように法律上では契約期間内に退職することは可能ですが、現実はそう上手くいくことはありません。
契約期間内に退職するとなると、自分自身や営業担当は契約不履行で損害賠償を求められたり、別の脅迫をされたりするので気持ちのいい退職をすることはできないでしょう。
そのため、まずは自分でできることはSES契約の期間と契約更新期間を把握しておくことが重要です。
契約期間内だと前述のように損害賠償だったりと契約不履行で交渉が不利になることが多いのですが、契約更新期間であれば契約上も問題なくこちらに不利な条件は少ないので意外と難なく退職できる場合が多い傾向があります。
案件終了までの自動更新になる場合が多い
契約期間や契約更新期間のチェックは必要なのですが、ここで注意しなければいけないのは契約が自動更新される場合です。
多くの企業は再度営業が赴いて取引先の企業と再契約を交わすのが手間になるので、契約更新期間内に双方から何らかの申し入れが無い限り次回以降も自動的に再契約をするという手法を取っています。
そのため、社員は契約更新期間内と言えど、自分から申し入れを行わない限りは勝手に再契約になってしまうので、一社員が契約期間や契約更新期間を把握するのは最初の契約段階に書類を確認するしかありません。
営業担当に聞く選択肢もありますが、信用できない営業担当の場合は教えてもらえなかったり、嘘の契約期間を伝えてくる場合もあるため注意しなければいけません。
契約期間内で退職するとどのような問題が起きる?
では、契約期間内に退職を希望するとどのような問題が発生するのか、自分目線と企業目線で分けて解説していきます。
企業側では退職者の尻拭いを全てしなければならない
この後にもお話ししますが、自分目線では退職するとそれ以降は雇われていた企業や契約していた客先との関りはほぼ切れてしまいますが、企業側ではかなりの労力がかかってしまいます。
どのような仕事が追加で発生するのかを挙げると、
- 客先との再契約や退職者の契約をどうするのかの交渉
- 再契約の場合、新しい人材の発掘
- 履歴書やエントリーシートの準備
少しイメージするだけでもこれだけの仕事が発生します。
さらにこれらは一朝一夕で消化できる仕事ではなく、人材発掘であれば一週間以上、長ければ数か月もかかる可能性があります。
内部の社員だけでもこれだけの別タスクが増えてしまいます。
だからこそ、退職を希望する場合には2週間~1カ月前までに申し出るようにと雇用契約書に記載されていることが多いです。
最悪の場合、損害賠償問題まで発展する可能性がある
契約期間内に退職をした場合、退職者に振られた仕事のしわ寄せが案件に参画している社員にいきます。
そこで問題なくタスクが遂行できればいいのですが、万が一納期が遅くなったり、クライアントとの信頼関係に響くようなトラブルが発生した場合には契約期間内に退職者が雇われていたSES企業に対して損害賠償を求められる可能性があります。
契約期間内であってもある程度交渉をして円満に退職ができればここまで発展することはほぼありませんが、急にバックレたり、客先になんの報告もなく勝手に退職をしたりするとこのようなトラブルが発生しやすくなる傾向があります。
脅迫まがいのことをされることがある
次に自分目線でのトラブルですが、先ほどもお話ししたように契約を交わしている社員が退職した場合、しかも契約期間内に退職をされた時には余計な仕事が増加してしまいます。
そのため、できる限り引き留めようとしてくる営業がいますが、その引き留めがSES企業の場合はかなり脅迫まがいのことを言う方が多い印象があります。
- 今退職したら二度とこの業界では働けないようにしてやる
- ここで発生した損害賠償はお前に請求するから辞めるなら覚悟しろ
「流石に作り話だろ」と感じてしまいがちですが、私の学校の同級生がSES企業から退職した時に言われた言葉です。
最終的に退職して、損害賠償も請求されず、同じシステム開発業界で働いていますが、この脅迫をされてから数か月間は恐怖でまともに働けていませんでした。
契約期間内だと客先からもかなり脅迫まがいのことを言われますが、自分目線で契約期間内で退職する場合のトラブルの代表と言えばこのような脅迫まがいの引き留めが発生しがちです。
システム業界の企業は今いる企業だけではない
「今退職したら二度とこの業界では働けないようにしてやる」
こう言われると委縮してなかなか退職まで持っていきづらく結果として退職できずに働き続けてしまう方もいます。
しかし、システム業界で5年以上働いてきた経験上、退職者を二度とこの業界で働けないようにすることは不可能です。
そもそも一企業が一個人に対してそこまでする労力が無駄ですし、ただの逆恨みの何物でもありません。似たようなジャンルのシステム開発であればその企業名を聞くことはあるかもしれませんが、中小企業であれば別の企業で働くとその企業とは一切と言っていいほど関りを持つことはありません。
だからこそ、このような脅迫は全く意味が無いので安心して退職の決断をするようにしましょう。
過失が無ければ損害賠償請求はほとんどされない
そういう企業に限ってセットで損害賠償請求という言葉も使われますが、引継ぎや退職のためにやることさえやっておけば損害賠償請求はほとんどされません。
例えば、急にバックレて音信不通になって解雇扱いになったり、仕事の引継ぎをせずに退職をした場合には損害賠償請求がされる可能性もありますが、実際に支払いをしなければいけないということは稀です。
脅迫まがいの引き止めをする企業はロクな企業ではない
また、このような脅迫まがいの引き止めをする企業は私の経験上、ロクな企業ではありません。
人材を使い捨ての道具のように扱ったり、営業が社員を見下したり、パワハラが酷かったりと何らかの問題があることが多い傾向があります。
私が働いていた企業では、脅迫まがいの引き止めをされることもありませんでしたし、いきなり退職をしても大変ですがそのチーム内で分担して穴を埋めることをしていました。
今後、そのような企業で働き続けても給料が上がらなかったりと不満が増大していくだけなので、早めに退職して別の道を見つけるのがベストな選択肢です。
SESで退職するまでの手順
SESの場合、雇われている企業に加えて、普段から働いている客先企業もあるので退職をしたい場合にはどのような手順で誰に伝えて退職をするのか曖昧になりやすいです。
そこで、SESで退職をする際の手順について簡単に紹介します。
自社の役員(リーダー)に退職の意思を伝える
まずは自社の役員(リーダー)に退職したいということを伝えましょう。
営業に伝えたり、人事に伝えたりする方もいますが、まずは自社のリーダーに伝えるようにすると何人にも退職したい旨を伝える必要はなく一度で済みます。
客先にいるとなかなかリーダーと会うことが少ないかもしれませんが、帰社日等を待たずにメールや電話で伝えても問題ありません。
直接伝えたいという気持ちもあるかもしれませんが、まずはできるだけ早く伝えることが重要です。
早めに伝えておくことで退職できるまでの日数が短くなる可能性があります。
客先の上長に伝える必要はない
普段から客先で働いている都合上、相手企業にも退職したい旨を伝えなければいけないと思ってしまいがちですが、絶対に伝えなければいけないということはありません。
そこで働いていることは間違いないですが、あくまでも客先でSES契約をしている社外の人という位置づけで、退職をしたときに代役が来ればいいので、この調整は自社の営業が行う領域になります。
長期間同じ客先で働いていた場合、礼儀として退職するかもしれない旨を伝えておいた方が良い場合もあります。
その案件の引継ぎだったりと代役を用意するだけでは無理な場合があるため、客先の信用を失わないためにもリーダーに伝えるタイミングで客先の上長に伝えておいてもいいかもしれません。
ここは相手との関係値次第で柔軟に対応しましょう!
契約期間内に退職する方法
できるだけ余裕を持って退職をしたほうがいいということをお話ししましたが、退職したいと思って一ヶ月以上働き続けることすら精神的に厳しいということも珍しくありません。
そこでここからは、退職をしたいと思ってできる限り早く退職できる方法、SESで言うと契約期間内に退職する方法をお話ししていきます。
これには私自身が退職するための行った方法も出しているのでぜひ参考にしてみてください。
退職代行サービスを活用する
これはこの後にもお話ししますが、退職代行サービスを活用する方法です。
基本的に退職したい場合には自分で社内の上司や役員に対して退職の意思を示さなければいけません。
引き止めについてもその時に行われることが多く、なかなか退職しにくいという状況が生まれてしまいがちです。
だからこそ自分ではなく、弁護士や労働組合に仲介してもらうことで高い割合で退職しやすい状況を作ることが可能です。
うつ病もどきを発症する
これは私が退職する時に使った方法でかなりグレーです。
かなり精神的にも追い詰められていたこともあり、退職をしたいとも思っていたのですがなかなか退職の決断ができず、会社にも行きたくない状況が続きました。
そこで取った方法が精神科や精神内科に行き、うつ病の診断書を出して退職ではなく休職をしました。
休職をすることで精神的な余裕ができ、そこから退職までスムーズに進めることができました。
契約期間内に退職する方法はここでお話しした以外でもありますが、重要なのは「精神的に追い詰められる前」に判断することです。
精神的に追い詰められるとあり得ない選択肢を取ることも珍しくありません。余裕を持って判断ができるようになると、一月前に退職を決断できたりと選択肢が狭まりにくいです。
なかなか退職できない人の特徴
退職することは労働者の当然の権利にはなりますが、退職したいと普段から言っているにも関わらずいつまでも退職をしていない人を見たことは無いでしょうか?
私は以前働いていた企業ではそのような人が一人いて、普段からきつい業務で文句を言うと思えば「もう辞めたい」と口に出す人がいました。結局私が退職するまで3年間以上同じ仕事をしているようでしたが・・・
では、退職したいという意思があってもいつまで経っても退職ができない人は一体どのような人なのか、そしてどのような特徴があるのかを解説していきます。
自分の意思を伝えない・持っていない
まずは、自分の意思を伝えなかったり、自分の意思を持っていない人です。
これは私の周りでも意外と多い印象がありました。相手や上司からどうしたいのかを問いかけられても基本的に他人任せでとにかく給料が得られればいいという傾向の人もいます。
しかし、こういったタイプの方とお話ししたことがありますが、心の底から退職をしたいと思っていないような雰囲気を出されていました。
今の会社を辞めたいという思考より「とりあえず今を乗り越えればどうにかなる」「昔の地獄みたいな案件と比べたらまだマシ」という思考が先に来るので、どんな会社でも乗り越えられるような人材です。
しかし、自分の精神的な許容量を分かっていないことが多く、いざキャパシティオーバーをしてしまうと退職という選択肢より先にうつ病等の今後にも影響するような病気を発症してどうしようもない状態になることがあるので注意しなければいけない人です。
この方の特徴もですが、どんな人であれ精神的にキャパシティオーバーに陥ってしまうと退職より別の選択肢が頭をよぎってしまいます。
私も本当に辛い状況になった時には退職より先に自殺という選択肢を取ってしまいそうになったことがあるので注意しましょう。
周囲の言葉に左右される
次に周囲の言葉に左右される方です。
例えば、このようなことを言われることはないでしょうか?
- 「それはやめたほうがいいよ」
- 「こっちの方がいいよ」
- 「この道に進んだ方がいいよ」
- 「絶対失敗するに決まっている」
私自身も退職する時には同期や上司から「もうちょっと頑張ったほうがいいよ」や「もう一年頑張ってから転職した方がいいよ」といったアドバイス?を貰っていました。
これはあくまでも自社開発の企業だったのでこれだけだったのかもしれませんが、SESの場合はこれ以上に周囲(主に上司や営業)から強い言葉を貰うことがあります。
退職したいという意思を持っているにも関わらず、他の人の言葉に流されるのであればその意思は非常に弱いです。「なんとなく退職をしたい」「なんとなく自由になりたい」と考えている方も多いかもしれません。
どんな企業にも一人はいるような特徴の方ですが、こういう方はいつまで経っても退職することはできないでしょう。
経験者の言葉には耳を傾けるべき
周囲の意見に左右されるのは良くないということをお話ししましたが、一つだけ例外として「経験者の言葉」があります。
例えば、退職を考えていても退職をしたことが無い人の意見より、既に何回も転職をした人の言葉であれば、
- 退職をしたらすべきこと
- どんなことを考えたのか
- 退職した方が良いのか
このような意見であれば耳を傾けて参考にすべきでしょう。
また、退職したいが契約期間内だから自社の営業担当に伝えづらい、退職の意向を言いにくいという悩みがあればこういう経験をしている方の言葉は絶対に聞くようにしましょう。
言葉を鵜呑みにして行動するのはいけませんが、参考にして最終的に自分の意思で行動を起こすことが重要です!
どうしても退職できない場合には退職代行サービスも検討する
ここまでお話ししたように、契約期間内等で退職をしたいが「損害賠償を請求する」、「二度とこの業界で働けないようにする」といった脅迫まがいのことをされて退職ができなかったり、退職の交渉が苦手な人はずっと退職できずに使い潰されるのかと考えてしまいがちです。
しかし、辞めたくても辞めれない人のために「退職代行サービス」というサービスがあります。
通常は労働者(自分)が会社に対して退職の意思を示したり、退職するまでの交渉だったりしなければいけません。客先や自社の社員は既に自分の性格等を把握していることが多く、気弱な場合だと脅迫されて無理矢理引き止められる可能性もあります。
そうなるといつまで経っても退職ができないので、この代行サービスを活用すると弁護士もしくは労働組合が退職手続きを全て代行してもらえます。
上司や営業担当とも一切顔を合わせずに退職できるためトラブルが発生しづらい
転職代行サービスの最大のメリットは上司や営業担当、客先とこれ以上顔を合わせることが無くなるという点です。
なかなか退職できない人の特徴でもお話ししましたが、自分の意思を伝えるのが苦手だったり、人の意見に右往左往してしまう人にとっては顔を合わせて会話をするだけでも退職する勇気が薄れてしまいがちです。
相手もできるだけ契約期間内は働かせたく、さらに長い期間働かせて売上を上げたいと考えていることが多いのでトラブルが発生しやすくなります。
しかし、退職代行サービスの場合は必要な手続きをして、そこからの交渉については第三者が行うので比較的トラブルが起こりにくいのがメリットです。
費用がかかる
退職代行サービスは契約期間等の問題でなかなか退職ができない人にとっては非常に大きなメリットのあるサービスです。
しかし、デメリットとして、依頼費用が掛かる点です。
依頼費用と言っても数十万円もかかるわけではありませんが、約3万円~5万円近くかかります。
自分で退職の意思を相談することができたり、確固たる意思で退職を望んでいるのであれば退職代行サービスを利用せずともいい場合があります。
しかし、トラブルが嫌な場合はこのサービスを積極的に活用してもいいでしょう。
退職に契約期間はあまり関係ないができる限り事前に伝えることがベスト!
SESで退職したい場合には契約期間がどのように関係してくるのか、そして契約期間内に退職しようとするとどのような問題が発生するのか、退職できにくい人の特徴等を解説してきましたがいかがだったでしょうか?
SES企業で退職をしたい場合には他の働き方のシステム開発企業と比べて縛りが多く、退職しようと決断しても簡単にいかないことが多いです。
しかし、途中でもお話ししましたが退職は労働者の特権とも言え、基本的に自由に決めることができます。
事前に退職の意思を示しておくことで円満退職に繋がり、そこで培った人脈をそのまま保持しておくことができます。
転職をしたり、フリーランスとして活動する際にはその人脈を利用して仕事を探したり、情報共有をしたりとプラスになることも多いのでできる限り円満に退職できるようにしましょう。
そのために、余裕を持って退職の意思を伝え契約の更新期間内で社内の方に迷惑が掛からないようにするのがベストです!