SESで案件が決まらないITエンジニアの特徴と案件を決める為の方法5選
SESで働いていると、いつになっても案件が決まらなくて困っている人もあるでしょう。
案件が決まらず待機が長引くと、肩身も狭いです。ただ、案件が決まらない人には特徴があります。
そこで、案件が決まらない人の特徴や、案件を決めるためにすべきことについて解説します。
SESで案件が決まらないITエンジニアの特徴
SESで案件が決まらないのは担当者のせいではなくて、自分に問題があることも少なくありません。
自分の弱点をよく理解し、案件を獲得する必要があるでしょう。
そこでまずは、SESで案件が決まらないエンジニアの特徴について解説します。
- エンジニアとしての経験が無い
- 自分のスキルについて説明できない
- 仕事で求められる技術について説明できない
- 会話が成立しない
- 30代以上である
- 経験を積みすぎている
案件を獲得できないエンジニアの特徴は上記の通り。それでは、1つ1つ解説していきます。
エンジニアとしての経験が無い
SESは未経験者歓迎の企業も多いです。
しかし、クライアントは人材を育てる余裕が無いので、ある程度経験のある人材を欲しています。
そのため、現場の経験が無いエンジニアはいつになっても案件を獲得できないことがあります。
こればかりは駆け出しのエンジニア誰もが通る道と言えるでしょう。
未経験が理由で案件の話がやってこないのは本人に問題があるわけではなく、営業側の問題なので、気にすることはありません。
未経験の場合、一人で参画するのは難しいので、経験者とセットで組まれることが多いです。
そこで組む経験者もエンジニア歴1年と経験が浅い人だと、良い案件に巡り会える可能性が下がってしまいます。
また、案件がいつになっても見つからないと、テクニカルサポートなどエンジニアとしての経験が積めない現場に派遣されてしまうことも考えられます。
未経験だと仕事を選べる立場ではないとして、会社側からも条件の悪い案件を勧められがち。
質の悪い案件を紹介された場合ははっきり断ることが大切です。
自分のスキルについて説明できない
案件の話が来たら面接を行います。そこで経験が浅いエンジニアによくあるのが、面接のときに自分のスキルを説明できないことです。
特に未経験の人の場合、伝えられる自分のスキルは研修でやった程度で、実務経験がある人には遠く及びません。そのため、他の人の話を聞いて焦ってスキルを盛ろうとしてしまうことも。
未経験の人ほどスキルについては研修で何をやったか、どんなことが得意なのかに加え、経験が浅くて何もわからないことも正直に話すことが大切です。
仕事で求められる技術について説明できない
SESでは案件が変わるごとに求められるスキルも変わります。
基本的にSESではそれまでの経験をもとに案件を紹介しますが、新しいスキルを身に着けたいなどと伝えると、これまでとはまったく関係ないスキルが求められる案件も紹介してもらえるでしょう。
その場合、一切経験はあるけれどもその分野のスキルは無い状態で面接を受けなければいけません。
クライアントは基本的にスキルシートに書かれた経歴をチェックして採用する人を決めます。そのため、これまでの経験や自分が持っているスキルを正しく伝えることができれば採用してもらえることが多いです。
しかし、特に専門性が高い分野だとクライアントがスキルチェックとして、簡単な用語の説明を求めてくることがあります。そこで下準備をせずにいきなり面接に挑んでしまうと、質問に答えられなくなってしまいます。
相手も経験があるなら答えられるはずと思っているので、スキルシートに書かれている内容が嘘なのではと疑ってしまうでしょう。それ故に高いスキルを持っているのに面接に落ちてしまうのです。
会話が成立しない
エンジニアに多いのがコミュニケーション能力不足です。
エンジニアはパソコンと向き合う仕事なのでコミュニケーション能力が重視されないと思われがちですが、そんなことはありません。
クライアントの意向や指示されたことを正しく理解し、仕事に取り組むためにはコミュニケーション能力が必要です。また、SESの場合クライアント企業の正社員だけでなく、他のSESから派遣されてきた人とも一緒にチームを組んで働くことになります。
そのため、高いコミュニケーション能力が求められるのです。
いくら知識があったとしても面接でまともに会話ができないと、必要なコミュニケーション能力が身についていないとして不採用になってしまいます。
しかし、経験が浅い人は面接で緊張して思うように会話ができないこともあるでしょう。そのため、未経験の人でも十分な面接対策が大切です。
30代以上である
SESは年齢が高くなればなるほど仕事が獲得しにくくなります。特に下流工程の案件ばかり取り扱っている企業だと要注意です。
SESで働くエンジニアはプログラマーからキャリアをスタートし、数年でシステムエンジニアにキャリアアップするのが一般的です。そこで30代以上でプログラマーをやっていると、何かしらその人に問題があってキャリアアップできていないのではとクライアントに疑われてしまいます。
また、コーディング業務を任されるのは基本的に若いエンジニアです。
そのため、30代以上だと年齢的に周りのエンジニアとコミュニケーションが取りにくいのではとして避けられがちな傾向があります。
また、社会人は30代、40代になっていくと給料が上がっていくものですが、この場合は給料も上がりません。
同世代と差がつくことで仕事へのモチベーションも年々下がってしまうでしょう。
経験を積みすぎている
経験を積みすぎているエンジニアは、単価が高くなります。
クライアントにも予算があるので、単価が高くなりすぎることで仕事が獲得しにくくなることがあります。
特に5次請け、6次請けなどSESの中でも下位の会社に所属している場合、中抜きの関係で単価と仕事が見合わなくなりやすいです。
SESで案件が決まらないITエンジニアが案件を決める為にはどうする?
それでは、案件が決まらない場合何をすれば良いのでしょうか。
案件を決めるためにすべきことは以下の通り。それぞれについて詳しく解説していきます。
- 営業担当に原因を聞いてみる
- 営業担当などに相談して面接練習に付き合ってもらう
- 転職する
- フリーランスになる
- キャリアアップのための勉強をする
営業担当に原因を聞いてみる
特に案件が決まらない原因に心当たりが無い場合ほど、思い切って営業担当に決まらない理由を聞いてみることをおすすめします。
思い当たる節が無いと、努力の方向性も間違えてしまいがちです。
案件を持ってくるのは営業の仕事。そのため、案件が決まらない理由も営業にしかわかりません。
勇気が要るかもしれませんが、直接原因を聞いてみて、自分に何が足りないのか確認してみましょう。
営業担当などに相談して面接練習に付き合ってもらう
面接で空回りする、十分に自分のスキルを相手に伝えられないなどといった人は、面接練習をするのが大切です。
面接が苦手な場合、練習を重ねるのみ。
SESだと営業担当者や上司に相談すれば、面接練習に対応してもらえるので、付き合ってもらいましょう。
特にコミュニケーションに苦手意識を持っている人に多い面接での失敗が、話す内容を固めすぎるせいで答えが不自然になってしまうことです。
緊張しやすい人だと、語尾や挨拶なども練習の段階で固めすぎてしまうせいで、融通が利かないと思われてしまいます。
特に経験が浅いエンジニアほど、スキルよりも周りの人と上手くやるコミュニケーション能力が求められます。SESの面接を1人で行うケースは少なく、他のSESの人などと一緒に面接を行うことになるでしょう。
周りの自分より経験がある人の話し方をチェックし、「〜です」、「〜と申します」など、語尾を周りに合わせて話をしましょう。
転職する
年齢が高いのに下流工程の経験しか無いエンジニアは年々需要が下がっていきます。
そのため、下流工程しか経験の無いエンジニアは年齢が高くなればなるほど転職も難しくなっていきます。
キャリアアップの見込みがないSESは、早めに見切りを付けた方が良いです。
特に色々な案件を経験してきて、高いスキルを持っているのにコーディングなど簡単な案件しか任せてもらえないのは、自分ではなく会社の営業担当に問題がある可能性が高いでしょう。
スキルの持ち腐れになって転職先の選択肢が減ってしまう前に、行動に移すことをおすすめします。
転職先は自社開発や受託開発企業など。自社開発や受託開発はSESとは違い、安定した環境で働けます。
エンジニアとしてのキャリアも着実に磨ける環境が整っているので、挑戦してみると良いでしょう。
また、同じSESでも上流工程に挑戦できる企業へのキャリアアップをする手もあります。
この場合、未経験者採用を行っていない企業、経験者特に実務経験3年以上の採用を行っている企業など、今働いている企業の応募条件よりも難易度が高い企業を選ぶのがおすすめです。
フリーランスになる
自分のレベルに合った案件を会社が持ってこられない場合、フリーランスになるのも一つの手です。
フリーランスのメリットは自分で案件を選べることでしょう。
そのため、自分の実力に見合っているかつ少しでも単価の高い案件で働くことができます。
自分で案件を探すことができればマージンも発生しないので、SES時代より稼げるのもメリットでしょう。
ただし、フリーランスとして独立する場合、SES以上に即戦力としての実力が求められます。
そのため、SESよりも今の実力以上のスキルを身につけられる案件を獲得しにくくなるのが難点です。
キャリアアップのための勉強をする
年齢に見合った案件を貰えない、会社の営業力が弱いなどとして、今の会社でキャリアアップできなさそうなこともあるでしょう。
しかし、実力不足なまま転職をすると、同じような会社に入社して二の舞いになってしまいます。
そのため、実力が足りないなら資格を取るなどしてキャリアアップのための勉強をする必要があるでしょう。
おすすめの資格は、インフラだとCCNP以上、開発職だと応用情報技術者以上です。
設計業務を担当できるだけの基礎知識があれば、転職にも有利に働く可能性があります。
また、現代ではクラウドソーシングを使うことで個人でも自宅でできる副業案件を獲得できます。
副業で経験を積んで転職先の選択肢を広げるのも良いでしょう。
SESで案件が決まらないITエンジニアのまとめ
SESで案件が決まらない理由は、本人に原因がある場合もあれば、会社に原因がある場合もあります。
本人に原因がある場合はその原因を早く特定して改善する必要がありますし、会社に原因がある場合は早いうちに見切りを付けて転職するのが良いでしょう。
原因によって対処法も変わってきます。
特にある程度経験を積んでいるのに案件がなかなか決まらないと感じたら、自分のキャリアのためにも早めに原因を特定して、自分のスキルに見合った案件を獲得できるように行動を起こしましょう。