ITエンジニアは年齢を重ねるほど実は転職に有利?ITエンジニア独自の転職条件や年齢ごとの必須スキルを解説!

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  • 今の企業よりもっとステップアップした企業に転職したい!
  • 別の業種で働きたい!

このような理由で転職を考える方は、ITエンジニアの中ではかなり多く、転職したいと思っている人はITエンジニアの人口の中の約半数にも及ぶとされています。

しかし、年齢的な問題もない訳ではありません。

ある一定の年齢を超えると一気に転職が難しくなることも珍しくないからです。

そこで今回は、ITエンジニアで転職するとしたら、一体何歳まで可能なのか。そして、転職する際に持っておくと有利になる要素を紹介していきますのでぜひ参考ください。

目次

ITエンジニアの転職における年齢の限界とは

ITエンジニアの転職における年齢の限界とは

早速転職における年齢の限界についてお話ししていこうと思いますが、

基本的に年齢によっての限界は存在しません

だからこそ、40代、50代で転職できている方もいますし、ITエンジニアだけではないですが、ハローワークで転職の相談をしてみると、周りには意外と高い年代の方も多い傾向があります。

しかし限界が存在しないと言っても、年齢における転職の難易度の高さは確実に存在しますが、ITエンジニアでは、その年齢がプラスに捉えられる場合もあります。

そのため、一概にこの年代での転職が難しいということは言うことができません。

年齢に対しての転職割合

転職における年齢の限界はないということをお話ししましたが、年齢に対しての転職率の割合は年代によって異なります。

では、年代によってどれだけ異なるのか。

実際に調査してみると、厚生労働省が発表している「令和2年雇用動向調査結果(性、年齢階級別の入職と離職)」を見てみると、年代別に以下のようなグラフになっています。

※ここでお話しする転職率については、離職して入職することなので、年代ごとで数字が変わることはほとんどありません。

参考:令和2年雇用動向調査結果

上記の年代別における転職率を見ると、男性と女性で割合の変化はありますが、20代は30%近く転職をしており、そこから50代前半まで徐々に転職率が下がっています。

しかし、30代前半まで約1割の方が転職しており、最も低い転職率でも約5%、女性は結婚や出産等の理由もあり、どの年代でも離職率は10%程度あるようです。

ITエンジニアを含め全業種で転職するのはかなりの体力が必要

ITエンジニアを含め全業種で転職するのはかなりの体力が必要

実際若い年代で転職が多い理由の一つは、体力がある若い年代で転職をする方が安心して理想の転職先を目指せるという点です。

実際転職となると、以下の作業が必要になります。

  1. 退職
  2. 転職先探し
  3. 面接
  4. 採用
  5. (引っ越し等の身辺整理)

最近では新型コロナウイルスの影響もあり、面接はビデオ通話で行うこともありますが、落ち着くと会社まで赴き面接を受けるようになります。

転職先を1社に絞ることはほとんどなく、数社へ応募しますが、その都度別の企業へ足を運ばなければいけませんので、かなりの体力を使います。

万が一面接日が重なってしまった場合には、尚更体力が必要です。

年齢における体力的な限界はある=35歳定年説?

35歳定年説

という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

以前からITエンジニアの中で囁かれ続けている言葉です。

初めて聞いた人は、ITエンジニアでも意外と定年は短いんだと思ってしまいがちですが、私としては正直胡散臭いと思ってしまいます。

私が以前勤めていた企業では、働いている方の年齢層はかなり高く、おそらく平均40代程度だったと思います。他にも大手の企業とも何度か一緒に仕事をした経験もありますが、若い世代は確かに多かったですが、基本的に年齢層は高めでした。

では、なぜ「35歳定年説」と言われているのか、それは体力的、精神的に衰えてくるのが30代からと言われているからです。

体力は30代から衰えてくる

私自身はまだ30代ではありませんが、アラサーと呼ばれる世代です。ですが、デスクワークをずっと続けていると腰が痛くなったり、目が疲れてきたりと、今までは気にならなかった体の問題が出てきます。

そして、仕事以外でも遊びで徹夜をすることもありますが、徹夜をしてしまうと、それ以降の体調が悪くなったりと回復するまでに時間がかかります。

30代から約5年経過すると、今以上に体の衰えは感じてくるでしょう。それが仕事でも影響を及ぼしてくるかもしれません。私がシステムエンジニアとして3年近く働いてきましたが、デスクワークの中でもかなりハードな部類の仕事かと思っています。

体力に合わせて精神的な疲労もかかりやすく、体の衰えが出やすい業種でした。

だからこそ、体力的に辛くなりがちな35歳が定年と言われている要因になっています。

スキルを習得するなら30代までに!

この後にそれぞれの年代で必要なスキル等についてお話ししますが、どちらにせよ、転職をする場合には未経験は非常に難易度が高くなります。

そのため、一定のスキルを持っていることが重要ですが、普段の仕事だけでは目的のスキルが得られないことが多いです。

「仕事をしながら勉強する」

頑張ろうとしている方がよく言う言葉ですが、これは非常に難しいです。朝から晩まで仕事をして、帰ったら食事してお風呂に入ったらいつの間にか寝る時間ということはないでしょうか?

その中の時間を勉強に費やさないといけないので、かなりハードルが高いです。

それにかなり体力を使うので実際できる方は半分にも満たないでしょう。

だからこそ転職を「する・しない」関わらず、何か身に付けたいことがあるのであれば、最低でも30代前半までに習得しましょう。

それ以降は経験を積む期間です。習得したスキルを実践で活用できるようにしましょう。

ITエンジニアの転職に対する需要は年齢よりスキルが求められる

ITエンジニアの転職に対する需要は年齢よりスキルが求められる

転職をする際に最も気になるのは、「業界に需要があるのか」ということです。大前提として、

どんな年代でも需要が一切ないということはありません。

転職活動をして、何社も落ちてしまうと「自分は需要がないのかな」と思ってしまいますが、それは企業が欲しい人材とマッチしなかったという理由だけです。

例えば、昔から使用されている開発言語を使う案件があれば、若い人材より、以前からITエンジニアとして活動している40代、50代の方を募集します。

このように、最終的にその企業が求めている人材とマッチしているのかだけです。

それは時期的な問題もあれば、距離的な問題もあります。結局はその時の状況次第になりますので、どんな企業でも通用するような人材になるようにしておけば大丈夫です。

企業はどんな人材を求めているのか?

そもそも転職で起業はどんな人材を求めているのかを理解しておきましょう。

一般的に求められるのは「即戦力」です。

さらに転職では採用基準はかなり厳しく、高度なスキルを持っている人材のみを求めている企業も多いです。

他にも、年齢層で求めている場合もあります。例えば、企業の年齢層で20代、40代が多く、30代の中核がいない場合には補充を考えていることがあります。

ゼロから育てるということはあり得ない

転職の大前提ですが、ゼロから育ててくれるということは絶対にありえません。採用され、案件にアサインされると、どんなことをするのかを把握し自発的に行動することが求められます。

しかし企業ごとで仕事のやり方が異なっている可能性があるので、自発的に行うことも重要ではありますが、柔軟に対応できるようにしておかなければいけません。

年齢ごとで求められる人材が異なる

35歳で定年、体力的にも限界が訪れてしまうということを言われていますが、現実は35歳を過ぎても働いている方もいらっしゃいますよね。

それは理由があり、年齢を重ねていくうちに役職が付き、仕事の内容も変わります。管理職になると、実務作業はほとんどない場合もあります。

そこで、まずは年齢ごとにどのような人材が求められているのかをお話しします。

これは転職だけではなく、会社員として働くうえでも非常に重要になる要素ですので、今の自分の年代と比較して、何が求められているのかを理解しましょう。

20代は積極性が必要

まずは20代です。20代はまだ会社員になりたてで、まだまだ自分のキャリアを探す段階、もしくはキャリアを構築し始めている段階でしょう。

だからこそ、20代に必要なのは積極性です。

実際に20代で転職をしても、意外と転職しやすいです。

企業目線での20代というと、まだ実戦経験も少なく、最低限の知識を持っていれば十分だろうと思われる傾向があるので、多少のスキル不足に対しては目を瞑ってもらえます。

これからお話しする30代に求められることは、20代のうちにどれだけ案件や仕事を経験しておくのかで、30代になってからの転職成功率は大きく変わりますので、何も考えずにただ作業するのではなく、

  • どんな案件にアサインされたのか
  • どんな仕事に従事したのか
  • それに対してどのように効率化を行ったのか
  • 自分が感じた問題点や成功要素は何なのか

このようなことを日々考えながら仕事をすることで、より簡単にキャリアアップが目指せます。

30代は経験と実績が必要

30代になると、会社でどのような仕事をするのか、今までの経験で

  • このような失敗があったから、今回は失敗しないような対策を取ろう
  • 以前の案件では、この手法が最も効率が良かったからこの方法で進めよう
  • 部下にはこの仕事をさせることで経験を積ませることができる

こういった、今までの経験から問題解決ができるようならなければいけません。

そのため、30代に求められるものは、より専門的なスキルもそうですが、今までの経験が最も重要になります。

私は前職でシステムエンジニアとして活動してきましたが、あまりスキルを重視されることはなく、第一に今まで携わってきた案件が重要視されました。

スキルと言っても、教育スキルやマネジメントスキル等、目に見えないようなスキルもあります。

今まで携わった案件の実績とポジションを提示することで、その人が何ができるのかある程度把握できます。

だからこそ30代までに、様々な経験を積んでおくことが重要なのです。

40代以降はリーダーシップ・経営の知識が必要

最後に40代以降です。

中小企業の場合、30代後半~40代になると課長や部長といった何らかの役職を持つ場合が多いです。そうなると、実務は部下に任せることが多くなり、実務は少なくなってきますが、その分会社の経営会議といった会議が圧倒的に増加します。

あなたは40代、50代の方で、毎日のように予定が詰まっていて、毎日バタバタしている方を見たことはありませんか?

私は中小企業に勤めており、一度大企業に派遣で出向したことがありますが、そこでの役員は朝から晩まで会議で実作業の時間は合計で1時間程度あるかないかといった毎日を過ごされていました。

そのため、40代以降では実践的なスキルではなく、経営的目線での知識が必要です。

そして、ここまでキャリアを積むと様々な案件のリーダーを任されるようになることが増えます。

そういった場合に、部下をどう扱うのか、どうやって案件を達成するのかのリーダーシップが求められます。

ITエンジニアが転職時に求められるスキル

ITエンジニアが転職時に求められるスキル

ここまで年齢ごとで求められるスキルについてお話ししましたが、次にスキルに注目して解説していきます。

年齢に関係なく、これからお話しするスキルを持っていれば年齢を重ねても転職先が見つけやすいです。

先ほど出た要素に加えて別のスキルも出していますので、よく確認しましょう。

マネジメント経験・能力がある

まずはマネジメント能力です。

会社の中核、役員レベルになると、新しい案件を受注したり、それに対してメンバーをアサインすることが実務以上に最大の業務になります。

実際、その後の実務はこのマネジメントができているのか次第で自分を始め、部下の業務、売上まで大きく変わります。

マネジメントについては本やセミナーなどで様々な情報がありますが、全てに目を通すとおそらく情報が錯綜してしまうでしょう。

だからこそ、この後にお話しする様々な案件に従事した経験が必要になります。

様々な案件に従事した実績を持っている

次に様々な案件に関わった経験です。

これは先ほどもお話しした通り、目に見えないスキルも持っているというアピールを行うことができます。

そしてマネジメント経験についても、様々な案件に従事してきた中で

  • 「この人の下だと仕事が捗る」
  • 「この人の案件に関わると大変な思いをする」

という経験をしたことはありませんか?

この経験が重要で、内定をもらって活動を始めると、案件にアサインされた時に「これはヤバい案件かもしれない」と感覚的に判断ができるようになります。

この判断材料として、スケジュールにおけるタスクの配分であったり、リスクヘッジが適切にされているか等様々ですが、これを判断できるのはやはり、実戦経験を積んできた人じゃないと分からないのでこの実績が重要になります。

人材育成スキルがある

転職する際に人材育成スキルがあると、転職がかなり有利になります。

それはなぜか、今のITエンジニアの中に人材育成スキルを持っている人がかなり少ないからです。

簡単なビジネスマナーはマニュアルも揃っていて、その通りに行えば問題ないですが、業務となると全く異なります。

私が会社員だったころでも、ビジネスマナー等は研修で一通り教えてもらいましたが、実務スキルを養う研修では、プログラミングスキルを教わるのみでした。

その後、上流工程の案件に配属されたので、そのプログラミングスキルについてはほぼ役に立たず、「実際にどんなことをしているのか見たり、作業をしたりして覚えろ」というスタンスでした。

他の企業でもこういった傾向は多いのではないでしょうか?

だからこそ、人材育成スキルを持っているということはかなりのアドバンテージになります。

マネジメント経験・スキルがある

最後にマネジメントスキルです。

これは日々なんとなく仕事をしているだけでは絶対に身につきません。

さらに、マネジメント能力は知識だけ付けたとしても、それが実践で100%使用できるということはありません。

案件によって、規模感、リソース上限、リスクヘッジの種類も全く同じ案件というのはほぼないでしょう。

そのため、今まで経験したことを頼りに、「似たような案件を参考」にマネジメントを行います。

実践がなくとも、一般作業者として働いていても、上司・マネージャーがどんなことをしたのかを表面上だけでも見ることは可能です。

さらに何かトラブルが起こった場合でもどういう対応で乗り切ったのかを実際に作業者として経験できるので、日々意識して仕事をしましょう。

ITエンジニアは体力より技術を重視する企業への転職をするべき

これまでITエンジニアは体力は特に必要ありませんが、年齢に応じて一定のスキルが必要になる。ということをお話ししてきました。

そもそもなぜITエンジニアは体力勝負と言われてきたのか。

これは簡単で、端的に言うと「残業が多くなりやすい」からです。

私自身も経験してきましたが、遅れそうになったらとりあえず長い時間を働いて、その分の遅れを取り戻そうとするのが、特に対策をせずに問題を解決できる最も簡単な方法です。

今のITエンジニアの中で一度は「遅れたから残業して挽回したらいいや」と考えたことがあるのではないでしょうか?

これが会社全体で行われている場合は成長を阻害されてしまうので、年齢に関わらず転職するように心がけましょう。

年齢を重ねるほど、頭脳を使えるようにならなければいけない

年齢ごとに求められる人材で、それぞれの年代に必要なスキルについてお話ししましたが、20代は覚えなければならないスキルはあまりありません。

しかし30代~40代以降になると、専門的な知識やスキル、そして経営に必要な知識やスキルも必要になります。

それに今後潰れずに成長する企業の特徴として、「工夫する企業」が生き残っていきます。

中小企業では、あまり考えず安直にマンパワーで案件をこなしていくという風潮がありますが、大企業では全く異なります。

常に頭を使い、どうやったら効率化ができるのかをどんな時にでも考えています。

そのため、ITエンジニアとして今後も活動していく、さらに転職やこの後にお話しするフリーランスになることを考えているのであれば、愚直に作業をするだけではなく、どうやったら効率的に仕事ができるのかを常に考えて仕事を行いましょう。

ITエンジニアは他の業界と比べて年齢が高くても転職しやすい

ITエンジニアは他の業界と比べて年齢が高くても転職しやすい

これまでお話しした内容を見ても、そもそもの転職難易度は難しいと思ってしまいますが、ITエンジニアの場合は他の業種、職種と比べて転職難易度は低い傾向にあります。

ではなぜ他の業界と違うのか、ITエンジニア独自の事情も合わせてお話しします。

知識や経験が重要な仕事だから

そもそもITエンジニアはどれだけ知識や経験を持っているのか次第で納品できるクオリティが大きく異なります。

どんな職種でもデバッグやテストといった確認をしますが、いざ納品してみると何らかのトラブルが生じることは珍しくありません。

その原因としてはそもそもテストで確認していなかった内容だったり、未経験の方が触り、想定外のオペレーションをしていたりするとこのようなトラブルがあります。

年齢層が高い方の場合は、このようなトラブルを経験、対応してきていることが多く、多くのノウハウを有している傾向があります。

それに比べて、若い世代だとそういう経験がなく、テストケースを作成する場合でもITエンジニア目線でのテストしかしないということも多いです。

そのため、年齢層が高い方が転職しやすい業界になっています。

業界自体が人手不足

根本的なことですが、ITエンジニア業界は慢性的に人手不足です。

学生が将来なりたい職業でもITエンジニアは多く、人手不足になり辛いように見えますが、現実はそうではありません。

これはITエンジニアの理想と現実を考えてみると、

【理想】

  • 給料が高い
  • 若い世代から活躍できる
  • 成果に応じて正当に評価される
  • 周りから凄い職業に見える

    一度もITエンジニアを経験していない人がITエンジニアってどんなイメージ?と質問するとこのような回答が出てきます。

    では現実はどうなのかというと、この理想とは180度異なっています。

    【現実】

    • 給料は平均並み、中小企業だと低い
    • 若い世代は雑用~作業者レベルの仕事しかない
    • 評価は案件ごとに行われる(どれだけ頑張っても正当に評価されない)
    • 誰でもできるような作業が多い

    これが現実です。こういうことから現実を目にしてしまうと、数年で退職する方が多いです。他にも労働環境が悪かったりと様々な理由があり、慢性的に人手不足に陥っています。

    今後数年はこの状態が続きますが、将来的にはこの状況も変わるかもしれません。

    細かい数字をはじめ、今後生き残れるITエンジニアはどんな人材でどのような職種なのかもこちらでお話ししているので是非ご覧になってください。

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    未経験職種への転職は30代前半まで!

    未経験職種への転職は30代前半まで!

    新しいことにチャレンジしたいと思い転職を考える方も多いでしょう。しかし、未経験業種へ転職したい場合には、30代前半までにチャレンジしましょう。

    途中でもお話ししましたが、転職する際に30代以降に求められるのは即戦力です。

    専門的なスキルをはじめ、その職種に従事した実績も必要になります。

    最初の「年代ごとに求められる人材」でもお話ししましたが、世間一般的には、色々なことにチャレンジしていくのは20代~30代前半までと決まっています。(ここでは言い切りましたが、本来はそんなことはありません!)

    そのため、30代後半~40代になってから未経験職種に転職をするとなると、人事としてはチャレンジしたい気持ちは理解できますが、会社に貢献できるのかという面では、難しいと思われがちです。

    これは私の経験ですが、この年代で転職してこられた方が社会人生活の中で5名近くいましたが、それぞれ自分流の仕事方法が確立しており、あまり融通が利かない人が多かった印象があります。

    本来はどんな年代でもチャレンジをするべき

    先ほど、「20代~30代前半までと決まっている」とお話ししましたが、これは社会で一般的に言われている程度のお話しです。

    ニュース等を見ているとたまにですが、50代、60代の老人が高校に通ったり大学受験をしたりしています。他にも芸能人が大学受験に挑戦するといった企画もあります。

    だからこそ、チャレンジ自体に年齢の条件は存在しません。

    しかし、転職にはあくまでも本質として「採用して会社に貢献できるのか」が大きく、学ぶ時間が多ければ多いほど、企業は給料を渡すだけ損をしてしまいます。

    そのため、チャレンジする年代は一定の年代までと言われています。

    転職で新しい職種に挑戦したいのであれば独自学習が必須

    それでも年齢に関係なくチャレンジしたいという方もいるでしょう。そういう場合には、転職前にその職種のことを正確に理解しなければいけません。

    例えば、Webデザイン関連であれば、デザインソフトの使い方だったり、HTML、CSS、PHP等のプログラム言語を知っておかなければ仕事になりません。

    だからこそ、まずは転職前にその最低限の知識は学んでおきましょう。

    そして転職する際には、「実績や経験はないが最低限の知識は学んでいます」と答えられるように準備しておくことも重要です。

    年齢が障害になっている場合にはフリーランスがおすすめ!

    年齢が障害になっている場合にはフリーランスがおすすめ!

    これまではどんな年齢でも転職は可能ということはお話ししましたが、未経験職種への転職は30代以上は厳しかったりと年齢を重ねていくうちに転職したい職種は限られていきます。

    そういった場合に妥協して、同一職種に転職をする選択肢もありますが、たった一度きりの人生なのでチャレンジしていきたいですよね。

    そこで今の私のような仕事方法、「フリーランス」をおすすめします。

    フリーランスはどんな年齢からでもすぐに始めることができる

    なんといってもフリーランスの特徴は、「年齢に左右されない」ということです。

    フリーランスは年齢より「持っているスキル」、そしてなんといっても「これまでの実績」が絶対評価になります。

    会社員の場合は、営業などをしていない限りは仕事は会社の方から舞い込んできますが、フリーランスの場合はそんなことはありません。

    全て自分で仕事を探して、自分で仕事を受注する

    これがフリーランスの基本です。

    他にも会社員とフリーランスで様々な違いがありますが、ここではお話ししません。

    別の記事でお話ししているので、ご覧ください。

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    転職より効率的にキャリアアップに繋がる

    これは私の経験談になりますが、転職より短期間で実戦経験を身に付けることができます。

    一般企業では案件を何人かで分割し、その中の一つの作業を行います。

    そのため、自分の仕事以外はどんな仕事、どんなノウハウを用いて作業をしているのかを又聞きするだけで、実際に作業をすることはありません。

    だからこそ、ノウハウの吸収はごくわずかになります。

    フリーランスになると、仕事の仕方(客先常駐、案件受注)にもよりますが、基本的に一人で全ての作業を行わなければいけません。

    その分マネージャーが行うような見積もりやスケジュール調整、そして全作業の効率化等も自分で行いますので、それまでの作業が全てノウハウとして血肉化し、キャリアアップに繋がります。

    全て一人でこなす環境から、同年代でも会社員に比べると、フリーランスの方が能力が高いということも珍しくありません。

    作業内容は多くなる

    これまでフリーランスのメリットばかりお話ししてきましたが、良いことばかりではありません。全て自分で行わなければいけないということは、その分作業内容は多くなります。

    私もフリーランスになりたての頃は、見積もりや受注に失敗し、かなり多くの作業を受けたことがあります。

    その時は、朝から深夜まで働いたことがありますので、何かで失敗してしまうと、それは自分が責任を負わなければいけませんので注意が必要です。

    転職に年齢はあまり関係ないが、目的によっては難易度が大きく変化する

    これまで転職する際の年齢、そしてどんな人材が求められているのか等、細かくお話ししました。

    実際問題、転職は年齢より何を目的に転職をするのか次第です。

    企業の人事担当も年齢よりも志望理由を重視します。

    年齢を重視するのであれば、40代、50代の転職率はそこまで高くありません。

    そのため、まずは「なぜ転職を決断したのか」を明確にしておきましょう。

    万が一転職活動が上手くいかずとも、私のように「フリーランス」という働き方もあります。

    働き方は多種多様です。自分自身が後悔しないような仕事の仕方を見つけ、色々なことにチャレンジしていけば、仕事だけではなく、精神的な満足にも繋がるのではないでしょうか?

    【フリーランスエンジニアの現実を案件提供会社が暴露します】

    フリーランスエンジニアの年収はなぜあんなに高く表示されているのかご存知でしょうか?

    下記のような広告で、ITエンジニアの募集ができるのには実はからくりが存在します。

    このような広告を見たことがないでしょうか?
    • なぜITエンジニアはフリーランスになると年収が上がるのか?
    • なぜ年収が低いまま会社員のままでいるITエンジニアが多いのか?
    • 自身の市場価値を適切に把握するためにはどうしたらいいのか?

    下記の記事ではこれらの内容を事細かに説明しています。

    フリーランスエンジニアの現実を知りたい人だけ見ることをおすすめします。

    ITエンジニアは年齢を重ねるほど実は転職に有利?ITエンジニア独自の転職条件や年齢ごとの必須スキルを解説!-2

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