ITエンジニアの転職で面接が重要視される理由は?今からできる事前準備から予測される質問まとめ

ITエンジニアの転職で面接が重要視される理由は?今からできる事前準備から予測される質問まとめ
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ITエンジニア 転職 面接

いざ転職を考えたとき、いったい何を準備したらいいのか?

エントリーシートをしっかりと記載したり、企業情報を調べるということももちろん重要です。しかし、最も重要なのは面接です。

これを読んでいるほとんどの方が新卒で入社した時には、面接を経験したことがあるかと思います。

しかし、転職の面接は新卒の面接とはかなり異なります。

そこで今回は、転職で面接に向かうためにどんな準備をすべきなのか、そしてどのような質問が出てくるのかをお話ししていきます。

目次

なぜ転職で面接が重要視されるのか

そもそもなぜ転職において面接が重要視されるのか。

エントリーシートに相手の情報は記載されていると思ってしまいますが、実際のところ、エントリーシートはさほど重要ではありません。

エントリーシートはあくまでも面接で聞くための材料を提出しているだけに過ぎず、だからこそ、面接が内定への決め手になる必要があります。

実際問題新卒の場合は、何も対策をせずとも面接に臨んでも意外と「内定が取れた」という方も多いかもしれません。

しかし転職の場合には、そういうわけにはいかないため、必ず何らかの対策をして面接に臨むようにしましょう。

なぜ新卒の時と面接内容が異なるのか

これは、意外と単純で

実社会を経験しているという点です。

ここで言う実社会とは「社会で働いたことがある」ということです。

これだとアルバイトも「働く」という点では同じではないかと思われがちですが、責任領域が全く異なります。新卒で入社する場合には、今までアルバイトレベルの仕事しかしておらず、学校で勉強していた方がほどんどです。

だからこそ、ビジネスマナーを学ぶだけで実践までしたことがないという方が多いという前提のもと、相手と面接を行います。

新卒では主に「人間性やこれから会社に貢献できる人材なのか」という面が重視された面接内容になりますが、転職の場合、その前提は完全になくなり、ビジネスマナーより「仕事のスキル、経験」を重視し、企業でどのように活用できるのかを確認し、即戦力という意味で内定を出します。

そのため、新卒と転職とでは面接で重視される内容は全く異なります。

面接で見られる要素

ここで再度面接で見られる要素についてまとめますが、転職の面接で見られるのは、

  • 人柄
  • コミュニケーション能力
  • 保有しているスキル
  • なぜこの企業に転職しようとしたのか(志望動機)

この4つです。

転職の場合には、保有しているスキルはエントリーシートに記載できるので、別段問題ありませんが、重要なのは、

コミュニケーション能力

と、

志望動機

です。

特に志望動機については、

  • なぜ前職を退職したのか
  • なぜこの企業に転職しようとしているのか

この2つに明確に回答をしなければ、会社側からしたら雇用しても、「またこの企業をすぐに退職するのではないか?」と考え、なかなか内定が出ることは少ないでしょう。

保有しているスキル以外の要素は、今からでも鍛えることは可能です。

そしてここで鍛えたことは面接だけではなく、普段の仕事でも相手と話す時に活用できる能力ですので、自分は不慣れだと感じている方であれば、しっかりとイメージトレーニングをしてみましょう。

転職の面接前に準備すること

それでは、ここから実際に面接に臨む前に準備することを一つずつ説明していきます。当たり前のこともありますが、再度しっかりと押さえておきましょう。

企業HPを確認する

まずは面接に向かう企業のホームページ(HP)を確認してください。

よく、企業のまとめサイトでレビューだったり評価されているところに目が行きがちですが、絶対に惑わされてはいけません。企業に所属していた経験がなくともそのサイトには書き込みができます。何かの逆恨みで書かれることも珍しくはありません。

ここで確認することは、最低限以下の4つです。

  • 事業内容
  • 取引先
  • 活用スキル
  • 募集要項

これは必ず記載されているはずですので、まずはこれが自分自身の理想にマッチしているのかを確認します。

そして写真などがあれば見ておくようにしましょう。

オフィスの写真があれば、どんな見た目でどんな仕事場なのかがある程度イメージも掴みやすいです。面接でもイメージしながら相手にも伝えやすくなるので事前に確認しておきましょう。

HPが煩雑な場合は注意が必要

転職する時は、HPの作りにもしっかり注意しましょう。

私の経験上、煩雑なHP=質の悪い企業というイメージがあります。

これは私が経験上気づいたことですので、100%そういうわけではないですが、この情報は頭の片隅に入れておく程度で問題ありません。

良い企業には細かい所まで気を遣っているという特徴があります。

それは普段の仕事以外でもこういったHPにも出てきます。数年前から更新されていなかったりする場合、記載されている情報と現在行っている事業内容すら異なる場合もありますので、いざ内定して「仕事が書いてあることと違っていた」ということにならないように、面接の段階で確認するポイントです。

エントリーシートを再度読み込む

企業に提出している資料(主にエントリーシート)は再度読み込んでおきましょう。

まだ企業側はあなたの情報を紙媒体でしか把握していません。

面接では、それを基に質問されます。基本的に、志望動機はエントリーシートに記載していることの延長線上で話すことが多いので、前日には再度確認するようにしておきましょう。

面接をイメージし予行練習をする

そして最も重要なのは、予行練習することです

予行練習するのとしないのとでは、天と地の差と言っても過言ではありません。

だからこそどんなことでもリハーサルという手順がありますよね。面接も同様です。いきなり質問されてそれに対して答えることができれば理想ですが、私を含め多くの人は難しいです。

実際、予行練習と言っても、一言一句完璧に覚えてそれに対して回答するということではありません。むしろ覚えたものをそのまま面接で話してもそれは相手に響きづらいです。自分の言葉で整理して回答できるように、この質問が来たら、このように回答するという一問一答レベルでイメージトレーニングをするのもオススメです!

転職時の面接で気を付けるべき最低限のルール

それではここからは面接に向けてになりますが、面接中に最低限気を付けなければいけないルールがあります。

基本的にビジネスマナーと同様ですが、面接では言葉遣いであったり、会話をする上での話し方に注意するようにしましょう。

話し方に注意しよう

どんなに年下が相手だろうとこちらは面接を受ける側です。採用する権限は相手にあります。

年齢の上下関係ではなく、立場としての上下関係があることに気を付けてください。

どれだけ優秀でも話し方一つで不採用もあり得る?

企業でスキルと同等レベルで求められているものはコミュニケーション能力です。

それを面接で判断する指標は人それぞれで、明確な指標はありませんが、あなたが誰かと話していて、「この人はコミュニケーションができない人だ」と思った人は今までの人生で一人はいると思います。

現に私自身もどれだけ説得しようとも何も話を聞かない人と出会ったことがあります。こういう人はコミュニケーションができず、会社にとって害になることが多いです。

だからこそ、どれだけ能力が高くても話し方に注意しましょう。

会話は相手の目を見て話す

これも当たり前かもしれませんが、意外とできていないことが多いです。

私自身もこれを指摘されたことがあります。今まで会議では資料を見ながら話すことが多く、意外と人の目を見て話すことができていませんでした。しかし、面接の場では基本的に資料はありません。

面接は自分をアピールする場ですので、相手に伝わるようにしっかりと相手の目を見て話しましょう。

結論から話すこと

私もそうですが、論理的に話そうとして、「で、結局のところどういうこと?」ということを仕事をしている中で言われたことがあります。

だからこそ、回答の基本は結論から話すことを心がけましょう。

例えばですが、

弊社はどのような印象でしょうか?

という質問に対しては、

〇〇だと感じました。なぜなら・・・

このようにまず最初に結論を出し、その後に「なぜなら・・・」と理由を出しましょう。こうすることで、相手はその結論が既に前提として頭の中にインプットされているので自分が話した内容を相手は理解しやすくなります。

そのため、まずは結論から話して、その後に理由を話すということを心がけましょう。

面接でよく聞かれる質問一覧

ここからは、実際に面接でよく聞かれる質問をまとめました。

質問内容には、

  • 一般的な質問
  • スキルに対しての質問
  • キャリアに対しての質問
  • 入社条件に対しての質問

この4つに細分化して今回はまとめています。

注意すべき点とそれに応じた回答例を出していますので、参考にしてください。

基本となる質問一覧

まずはどの企業でもほぼ必ず聞かれるであろう質問です。これは必ず押さえておくようにしましょう。

それぞれの質問が上から順番に繋がっているわけではありませんので、それぞれの質問に対して同じような回答例を出している場合もあります。

自己紹介をお願いします

自己紹介では、面接官に自分を知ってもらうために回答を行います。

それまでは、見た目までの第一印象でしたが、自己紹介を挟むことで見た目の第一印象ではなく、本人の人柄であったり、どういう性格の人なのかの印象を与えるための質問です。

それでは回答例として、

私、〇〇〇〇と申します。本日は貴重な時間を頂きありがとうございます。

私は、〇〇県の企業でシステムエンジニアとして自動車販売業務における基幹システムを構築、運用していく仕事に従事しておりました。ここでは要件定義から運用テストまで一連の流れを〇年間かけて行いました。

このプロジェクトでは要件定義が上手くいかず、詳細仕様定義やその後のフローに障害が発生し、作業効率や品質の問題に直面していました。しかしチェックツールやテンプレートなど、ちょっとしたことからコツコツと一つずつ解決していくことで、実際の開発までにはスケジュール通りに進めることができました。

御社でも、このような一連の業務を把握、そして何らかのトラブルに対する対処法についても共有し、業務の効率化をして、貢献できればと考えております。

ポイントとしては、

  • 自分の名前をフルネームで伝えること
  • 面接の時間を取ってもらったことに対しての感謝
  • 前職はどのような仕事をしていたのか
  • 自分自身が企業に対してどのような貢献ができるのか

自己紹介が長くなりそうであれば、最後の貢献という部分は別の質問の時に飛ばしても問題ありません。

他にも自分の趣味であったり、普段のライフスタイルを簡単に話すことで、相手との距離を縮めるという選択肢を取る場合もあります。

貴社と御社

どっちがどっちなのか迷うことがありますので、ここでおさらいしておきましょう。面接では必ず「御社」を使用します。貴社は絶対に使ってはいけません。

  • 貴社→書き言葉。エントリーシートや手紙等で使用する言葉です。
  • 御社→話し言葉。面接など、相手に直接対話する際に使用する言葉です。

これまでの職務経歴を教えてください

エントリーシートに書いた通りに話すようにしましょう。

そして、それぞれの企業でどのような仕事をしてきたのかも話すようにするとより丁寧です。

前職はWEBデザイナーとして〇〇県の企業に〇年務めておりました。

そこでは、広告の画像制作や、ホームページのデザインをillustrator等を用いて制作しておりました。デザイナーはコーディングも行う人もおりますが、それは別の作業者が行っておりましたので、デザインのみに集中して作業をしておりました。

初めての転職の場合は上記のように簡単に話すこともありますが、今まで2社以上転職してきた方は少しアレンジしましょう。

初めて就職した企業は、システム開発をする企業で、システムエンジニアとして働いておりました。そこでは自動車販売業務における基幹システムを構築、運用していく仕事に従事しておりました。ここでは要件定義から運用テストまで一連の流れを〇年間かけて行いました。

その後、Webデザインに興味を持ち、休日や空いた時間にデザインについての勉強をし、その道へ進もうと決断し、その企業を退職しました。そして前職のWebデザインの企業に入社し、実際に業務としてのWebデザインについて学びながら日々売上に貢献しておりました。

その後、同じような形態でのWebデザインが増えたこともあり、業務が単調になりもっと高度なWebデザインを学びたいと思い、今回離職し、御社を志望いたしました。

ポイントとしては、どのような仕事をしてきて、なぜ退職したのかを話すことが重要です。

2社以上では少し長くなるので工夫が必要ですが、基本的には先ほどの回答例を参考にして自分の職業と退職理由に置き換えるだけでも自然に話すことができます。

なぜ前職を退職したのか、理由をお話しください

この回答例は2パターンあり、

  • 前向きな理由での退職
  • 何らかの理由があり仕方なく退職

何らかの理由というのは、人間関係や業務内容の厳しさによって体調を崩したといった理由です。それぞれのパターンについて回答例を出していきます。

◆前向きな理由での退職の場合(職種が変わる場合)

今までシステムエンジニアとして働いていましたが、在職中にWebデザインというジャンルに触れ、システムではなく、外側のUIの部分を作る仕事に興味を惹かれていきました。そこで休日を利用して、デザインソフトであったり、オンラインスクールにも通いWebデザインを学びました。

そこで最低限の知識を身に付け、これを実践で利用し、企業の売上に貢献したいと考え、前職を退職しました。

◆前向きな理由での退職の場合(同一職種の場合)

今までの企業での仕事は基本的に、コーディングからテストの工程が多かったのですが、その中で設計書通りに作ってしまうとどう考えてもバグが発生するということが数回起こりました。その際、設計者側、もしくはクライアント側に伝えたことがあるのですが、「まずは設計書通りに作れ」という一点張りが多く、ほぼ提案が受け入れられませんでした。

だからこそ、御社では下流工程で作業した経験を活かして上流工程に携わり、私が経験したようなことが起こりえないように、顧客と下流工程の作業員との情報連携ができるようになり、より案件の効率化を目指したいと考えております。

◆何らかの理由(ネガティブな理由)があり仕方なく退職

以前働いていた企業では、残業が当たり前で、定時になっても席から立つ方は1割の方ぐらいでした。周りの方ともこの問題について話したことがありますが、残業代がもらえるからいいのではないかというお小遣い稼ぎの感覚で残業をしている感じでした。

そのために仕事をのんびり着手したり、休憩している時間が多かったりしていると会社の利益を考えると本末転倒だと考えております。だからこそ、定時退社を推奨している、常に効率化を図って仕事をしている企業に転職することが私の将来のためになると考え、退職を決断しました。

主にこのような回答例になると思いますので、自分の本心で言えるような退職理由を重ね合わせてオリジナルの回答例を準備しておきましょう。

弊社に転職しようとした志望動機を教えてください

基本の質問の中ではこの質問が最も重要になり得ます。

この志望動機が少しでも変に思われてしまうと、それ以降の質問でどれだけ良い回答だったとしても不採用になる可能性がありますので、事前にしっかりと考えるようにしましょう。

まずは企業の特色で分けて回答例を出していきます。

◆できる人材を最大限活用する企業に惹かれた

御社の能力が高い人材を野放しにせず、適切に活用するというスタンスに惹かれ御社を志望しました。以前の会社では、年齢を基準にほぼ全員平行的にキャリアアップしていく方式で、どれだけ頑張って結果を残しても、それが自身の見える形で現れないことにモチベーションが徐々に下がっていました。

しかし御社では、スキルアップの仕組みや能力に応じた昇給制度など、スキルで獲得した結果に応じて自身の収入として反映されるという点に惹かれ、常に高いモチベーションで仕事ができると思いました。

私がこれまで仕事で得たスキルやノウハウを腐らせることなく、御社で最大限活用し、売上として貢献したいと考えております。

◆企業の作っているモノに惹かれた(Webデザイン)

御社のホームページで拝見させていただいた〇〇というページに非常に感銘を受け、御社を志望しました。〇〇では、先進的なデザインで他の同業種の企業とは根本的なモノが異なっているのではないかと感じています。

私自身もこのようなモノを作れるようになりたいと思っており、もし内定を頂けるのであれば、このぺージ以上の影響力のあるデザインのページを構築し、御社でも有数のデザイナーとして貢献していきたいと考えております。

企業の特色についての志望動機以外にも、ITエンジニアは様々な業種があり、別の業種に転職を希望する場合もあります。そういった場合にはどうするのか、回答例としては、

◆Webデザイナー→システムエンジニアの業種への志望

私自身モノを作ることが大好きで、今までWebデザイナーとして活動してきましたが、ユーザーに見える表面だけのモノではなく、もっと入り込んだ、「これがあるから仕事が効率化できる」というユーザーの目に見えなくても効率化できるものの方が多いと思い、ここでシステムエンジニアになりたいと思いました。

御社は〇〇というシステムであったり、提携先も豊富なことから様々なシステムを開発されていると存じますので、そこで私も顧客に喜ばれるシステムを開発したいと考え、御社を志望しました。

スキルについての質問一覧

次にこれまでの基本となる質問をすると、よくそこからの深掘りがあります。

それにはスキルについての深掘りだったり、この後に紹介しますが、キャリアアップ等についての深掘りがあります。

まずはスキルについての深掘りで頻出する質問の一覧です。

あなたが仰っていた〇〇プロジェクトではどのようなポジション・業務を行っていましたか?

これはよく聞かれる質問です。少し背伸びしたい気持ちもありますが、ポジションは正直に答えましょう。

ここでのポイントとして、「そのポジションでどれだけ企業に貢献したのか」が最も重要な要素となります。

それでは回答例です。

〇〇プロジェクトでは、一作業員として働いていました。業務としては、顧客のシステムの一部業務の仕様書の作成からコーディング、テストまで一連の業務を行っていました。

そこで私自身、仕事上で最も注意していたのは、どれだけレビュー前にミスを減らせるのかを工夫しました。例えば、仕様書であれば、当日チェックするのはもちろん、別日にチェックすることで、先入観無しで見れ、当日以上にミスや、修正点を見つけることができるのでそういった自分で発生するミスを減らすように努力していました。

そのプロジェクトは様々な企業が参画していましたが、自社の品質報告が他の企業より優れているということで、ノウハウの共有等を行い、プロジェクトを円滑に推進できるようになりました。

これはテンプレートがあり、

  • どのような業務を行ってきたのか
  • その中で何に気を付けて業務を遂行してきたのか
  • 気を付けたことで企業はどのように変化・企業に貢献できたのか

この3つを盛り込みましょう。

これまでに経験した中で最大で、どの程度の規模のプロジェクトに関わってきましたか?

これは3パターン程あり、

  • 自社開発案件のみ(小規模)
  • プロジェクトの一次請けが数社いるような中規模案件
  • 様々な企業が参画している大規模プロジェクト

主にこのような規模感で分けることができます。

これは回答例としては短くなります。

◆自社開発案件のみ

以前勤めていた企業は主に、自社で商品を開発して、販売するというビジネスモデルでしたので、プロジェクトとしても自社だけにとどまっていました。

唯一、一部開発を外部に受注することがあり、そういった場面では外部と連携して開発を行ってきました。

◆プロジェクトの一次請けが数社いるような中規模案件

私が経験した最も大きな規模の案件は、要件定義から運用開始迄1年程度かかる規模の案件でした。この案件では他の企業も開発業務に参画しておりましたので、自社の当たり前の作業は外部の当たり前ではないので、各社で情報共有を欠かさず、プロジェクトを推進していったのをよく覚えています。

◆数十社が参画している大規模プロジェクト

私が経験した規模の大きなプロジェクトは、大規模システム改修案件で、聞いたことがあるような有名な企業が主導でプロジェクトを推進していました。

要件定義で1年以上かかり、その後の詳細仕様からテストまででも2年近くかかるような規模で、情報連携が上手くできず、毎日残業をしたり、最悪の場合、朝まで働いたりと色々と経験させられたプロジェクトでした。

これまでの経験を弊社ではどのように活かせると思いますか?

まずはどんな経験をしたのかを自分自身で振り返りましょう。「ただ言われた通りに働いていただけで何もない」と思われるかもしれませんが、それも十分な経験です。

自分の今までの経験と採用された時のイメージを合わせて、どのように仕事をしているのかをイメージすることがこの質問では非常に重要な要素になります。

それでは回答例です。

私は、今までの経験で学んだのは、品質の重要性です。品質が悪ければ顧客の信頼を失ってしまう。内部案件であれば、上司の信頼を失ってしまいます。もし内定が頂けた場合には、私が作成するモノをミスが少ない高い品質を維持し続けることに活かせると思っております。

◆これまでの経験が思いつかない人向け

私は今まで、仕事を愚直にこなすことしかしてきませんでしたが、それは私としては十分な経験と考えております。非効率な業務でも上司に言われた通りに行ってきました。

このような経験があるからこそ、何が効率的で何が非効率的なのかの見分ける力はあると自負しておりますので、御社で働くようになれば、非効率な業務に関してはどのように効率化するのかといった作業時間の削減といった面で貢献できるかと考えております。

キャリアについての質問一覧

次にキャリアについてです。これは自分が普段から描いている将来像について回答するようにしましょう。

弊社でどのような経験を積みたいですか?

この質問は、採用した場合にできるだけ、本人に沿った案件にアサインできるようにするための質問です。

通常の企業はただ売上を求めるだけではなく、そこで働いている人の人生も支えています。だからこそ、できる限り本人の意に沿ったキャリアプランを進ませようとします。

そのため、ここでは何を学びたいのかを答えましょう。では、回答例です。

私は御社では、最初は一社員として様々な案件を経験していきたいですが、ゆくゆくは、プロジェクトリーダーとして顧客との交渉、そしてスケジューリングといった、案件の中の一部の作業ではなく、案件全体を見ていくような立場を経験したいと思っております。

◆業種が異なる場合

今まで私が学んできた常識が通用するのか、挑戦をしたいと考えております。そこで知らなかったこの業種での「当たり前」を自身に血肉化して、様々な案件にチャレンジし、御社に貢献したいと考えております。

将来はどのようなITエンジニアになりたいですか?

ここでITエンジニアと言ってますが、それぞれの業種に差し替えてください。例えば、システムエンジニアやデザイナーなどです。

私が将来なりたいITエンジニアは、顧客と開発側が密接に関わっているITエンジニアです。そう思った理由としては、今は顧客と開発側で知識に格差があります。そのため、何ができて何ができないのかが顧客には分かり辛く、案件の金額も開発側が出している金額が本当に適正な金額なのかが見えづらいということが発生していると考えています。

だからこそ、顧客にも細かく教えることができて、本来の意味で満足できるようなモノを開発できるITエンジニアを目指しています。

今あなたがキャリアプランを考えていない場合には、このタイミングで考えておきましょう。

実際に働き始めたら落ち着いて将来のことを考える時間を取ることが難しいです。

自分の将来のことですので、後回しにせず、しっかり見つめ直しましょう。

入社条件についての質問一覧

最後に入社条件についてです。自分がいつ入社できるのか等の実際に内定した場合のことについての質問です。

入社時期はいつ頃になりますか?

これは現在自分が置かれている環境によって異なりますので、回答例は出さず、注意しなければいけないことをお話しします。

退職してから転職先を探している場合もあれば、在職中に転職先を探す場合もあります。そうなった場合には入社時期は変動しますので自分の状況に応じて相談してみましょう。

転職をする場合には、内定を貰って最低でも1ヶ月以内で設定するのがベストです。人員を急ぎで募集している場合には、早く入社してくれる方ほど優先的に採用されることもありますので注意しましょう。

弊社のほかに志望している企業はありますか?

これは企業名を出す必要はありませんが、どんな業種に対して志望しているのかを測る基準として質問される場合が多いです。

御社以外に、2社受けております。まだ面接もしておらず、書類を提出したのみですが、御社と同様に〇〇業界です。

面接を受けている場合には、選考の結果待ちと伝えましょう。

ここで注意すべき点は、その企業一本に見せるために嘘で、「御社しか受けておりません」ということです。

一般的に転職では複数企業に応募することが多いので正直に答えるようにしましょう。

転職の面接は自分の過去を振り返り、前向きにとらえることができるいい機会

ここまで面接に臨む前に必要なこと、そして面接で聞かれるであろう質問をまとめて、それぞれ例文込みでお話ししました。

ここで注意してもらいたいのは、この文章は丸パクリで使用してはいけません。

自分の言葉で言語化してください。

完璧に覚えて面接で話すということもいいですが、面接官にはすぐにバレてしまいます。

相手は今まで何人も面接をしてきているプロフェッショナルということを忘れてはいけません。

一般の会社員のみならずフリーランスとして活動している方も仕事を請ける場合には面接がある可能性があります。

そのような場合には、基本的な質問の内容は今回お話ししたものと同一ですので、是非参考にしてみてください!

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