【比較表有】SESと派遣の違いとは?結局将来性等を含めてどっちがいいの?

【比較表有】SESと派遣の違いとは?結局将来性等を含めてどっちがいいの?
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最近ではエンジニアとしてキャリアを始めたい方も増え、エンジニアの働き方についてインターネット上でもさまざまな情報が投稿されています。

そんな中でSESという言葉を目にする機会も増えてきています。

SESはその契約の特性上、派遣と認識されることも多いですが、本当に同じ業務形態なのか疑問に思われている方もいらっしゃることでしょう。

今回はそんな疑問にお応えすべく、SESと派遣の違い、SESと派遣それぞれの将来性、SESと派遣どちらがおすすめなのかについてわかりやすく解説していきます。

ぜひこの記事を参考にしていただいて、SESと派遣のどちらが自分のキャリアに合っているのかを検討していただければと思います。

目次

SESとは

SES とは

SESとはSystem Engineering Serviceの頭文字を取ったもので、クライアントに対してエンジニア業務を提供する働き方になります。

派遣との大きな違いはその業務命令権がどこに帰属するかです。

SESの場合にはSESエンジニアに対しての業務命令権はSES企業に帰属します。

これらは準委任契約と呼ばれており、この契約方法が派遣の契約方法と大きく異なる部分になります。

SESでは、クライアントが必要に応じてエンジニアをまるで正社員を雇用するように契約することができ、正社員のエンジニアを雇用することに比較するとデメリットが少ないため、数多くの企業で利用されているサービスになります。

SESのメリット

企業がSESを利用するメリットは大きく分けて3つのメリットがあります。

1.柔軟に事業拡大・縮小がおこなえる

正社員を雇用した場合にはなかなか解雇することができません。

そのため事業を縮小する際に社員を解雇することが難しいのが日本の現状です。

しかしながらSESを利用することによって、必要に応じたエンジニアの確保や事業縮小に伴ったエンジニアの契約解除などを柔軟に対応することができるため、数多くの企業でSESを活用したシステム開発などがおこなわれているという理由があります。

2.採用・教育に関わるコストを削減できる

企業はSES企業に対して必要とするスキルをもったエンジニアを紹介してもらい、業務を担当させることができます。

そのため、エンジニアを自社で採用するためにかかるコストや教育するコストを削減することができ、いつでも必要な即戦力となるエンジニアと契約することができます。

採用や教育には時間もお金もかかってしまうため、こうしたコストをなるべく抑えてエンジニアリングに関わる業務を遂行することができるため、多くの企業でSESは採用されています。

3.仕様変更にも柔軟に対応できる

基本的に請負契約をシステム開発企業などと締結した場合には柔軟に仕様を変更することができない、もしくは仕様変更には別途費用が必要となるケースが多いです。

しかしながらSESの場合には労働力を提供してもらうだけであり、成果物に対しての責任を請け負う義務がないため、仕様変更に対しても柔軟に対応することができるというメリットがあります。

ビジネスは日々進化していくものであるため、当初の仕様から変更を余儀なくされるケースも多々あります。

こうしたときにSESを利用することによって企業は不要なコストを支払う必要がないため、SESを採用する企業が増えているのです。

またSESエンジニアの場合には、自社開発エンジニアと比較しても求められるスキルレベルがそこまで高くないため、未経験や新卒の方であっても正社員として雇用されやすいというメリットもあります。

このようにSESを利用する企業も、SESエンジニアとして勤務する方双方にとってメリットがあるため、最近のIT人材不足も起因してインターネットを始めとして注目されているという背景があります。

派遣とは?

SESと派遣の違い

派遣とは派遣企業からクライアント企業に対して労働力を提供するビジネスモデルになります。

SESの場合には業務命令権はSES企業に帰属するとご説明しましたが、派遣の場合には派遣会社に帰属するのではなく、派遣先の企業に帰属することになります。

加えて派遣の場合にはさまざまな業務に対して必要な人材を集めることができるのに対して、SESの場合にはエンジニア業務だけという業務面での制限もあります。

派遣のメリット

派遣を企業が利用することのメリットは大きく分けて2つになります。

1.社会保険料などを負担する必要がない

派遣社員に対しての社会保険料などの負担は派遣先の企業ではなく、派遣社員が所属している企業が負担することになります。

このため派遣を利用することによって必要となるコストを最小限に抑えることができるため、数多くの企業で派遣社員は雇用されているという背景があります。

2.必要な時に必要な人材を確保することができる

SESの場合にはエンジニア業務に特化した人材のみを確保することが可能でしたが、派遣の場合には特定の業務を除いてほとんどの業務に対して必要な人材を確保することが可能です。

派遣が利用できない業務は、建設業、港湾運送業務、警備業務、一部を除いた病院などでの医療関係業務があります。

反対にこれら以外の業務では派遣を利用することができるため、企業のニーズに応じて臨機応変に人材を確保することができるというメリットがあります。

SESとの違いは上げるとするのであれば、教育コストがかかること、契約解除するのに一定の期間を必要とすることが挙げられます。

派遣の場合には派遣された企業がある程度の教育をおこなうことが必要となるため、最低限のコストが必要になります。

また、SESとは異なり契約を解除する場合には30日以前に本人に通告することが法律によって定められています。

改正労働者派遣法では、派遣先都合で契約解除を行う場合、派遣先は少なくとも30日前に予告するか、30日分以上の賃金相当分の損害額を支払うよう義務づけられました。 なお、日数が30日に満たない場合は、不足日数分以上の損害賠償で、これを充てることもできます。

派遣契約の終了 – 社長のための労働相談マニュアル

SESも派遣も常駐先へ出向して業務をおこなうことは同じですが、業務内容に制限があること、契約を解除する際の難易度、業務命令権の帰属先などさまざまな違いがあることがわかります。

SESと派遣の違い

SESと派遣の違い

SESと派遣の違いについて簡単に下記の表にまとめましたのでご確認ください。

スクロールできます
項目SES派遣
業務命令権SES企業派遣先の企業
担当業務エンジニアリング業務一部業務を除くほぼ全て
採用・教育コストなし教育コストのみ
必要スキル一般的なエンジニアと比較すると低め担当業務によって異なる
解雇のしやすさ柔軟に対応可能30日前までに通告する義務あり

SESと派遣の将来性の違いは?

SESと派遣の違い

SESと派遣の違いについて解説してきましたので、ここからはSES、派遣それぞれの将来性についてご説明していきます。

SESの将来性

SESの将来は明るいです。

今後はどんどんとIT人材が不足していくことがニュースなどでも報道されているように、多くの企業でIT人材を確保していく流れが今後も高まっていくと予想できるからです。

また、コロナなどの影響もありビジネスモデルが数年前と比較すると現在では各段に進歩している現状があります。

そして何より多くの企業でシステム刷新、ペーパーレス、テレワークの推奨などを理由にして、DX化を推進している背景からもエンジニアに対する需要はますます高まっていくことが予想できます。

また、SESエンジニアは他のエンジニアと比較すると求められるスキルが低いため、未経験からも挑戦しやすく、エンジニアの供給量には申し分ありません。

企業側から考えてみると簡単にエンジニアを採用することにはコストがかかるため、企業として必要なスキルを保有しているエンジニアを効率的に雇用したいと考えることが一般的です。

そうしたときにSESエンジニアと契約することによって、コストを抑えて企業のニーズに合わせたエンジニアを確保することができるため、企業にとってはメリットしかありません。

エンジニア側から考えてみると、エンジニアによっては未経験であるため、スキルが十分でなく常駐先で十分にスキルを発揮できない不安を抱えてしまうこともあるかもしれません。

しかしながら、SESはさまざまな業種に携わることができるため、経験を積み重ねていくことによってさまざまな業種の専門知識を幅広く習得することができます。

また業務知識だけではなく、プログラミングに関するスキルも同時に磨いていくことができます。

現在ではIT人材不足は今後数年、継続していくと予測されていますので、コツコツと経験を積み、スキルを習得していくことによって、自分自身のキャリアプランも明るいものに変えていくことができるでしょう。

加えて常駐先と良い関係を築いていくことによって、ヘッドハンティングや転職のサポートなども受けられるチャンスがあることもメリットの1つでしょう。

1点だけ注意しなければいけないのは、SES企業の中にはブラック企業も多く存在しているというところです。

入社するSES企業の選択を誤ってしまった場合には、劣悪な労働環境で我慢して耐え忍ぶ働き方になってしまうケースもありますので、注意してください。

いずれの場合にしても今後のIT人材の不足、未経験でもチャレンジしやすい、キャリアプランもしっかり考えられることから、SESの将来性は明るいものであるといえるでしょう。

派遣の将来性

派遣の将来性はあまり明るいものではないでしょう。

というのも年齢が上がっていくにつれて派遣の場合には派遣会社から紹介してもらえる仕事の量が減少してしまいます。

派遣先の企業から考えてみると、スキルが変わらない派遣社員を契約したい場合には若くフレッシュな人材を確保したいと考える企業が多いです。

また、派遣の紹介案件の中には年齢制限をもうけている場合もあるため、年齢を重ねるにつれて紹介してもらえる案件も自ずと減少していく傾向があります。

また、派遣の給与は時給で決まることがあり、時給の良い案件に巡り合うことができればある程度の収入を期待することができますが、大型連休をはさむ場合、その期間の収入は0、ボーナス等もないため将来のために貯金をしておくことも厳しいことが多いです。

加えて派遣社員の場合には、派遣会社に雇用されている形式であるため、昇進や役職がつくことによって収入がUPするということもなく、キャリアアップを期待することもできません。

SESの場合にはSES企業エンジニアということもあり、ある程度の経験を積んでいくことによって、SES企業の管理職に昇進することもありますが、派遣の場合にはそうではありません。

特別なスキルを保有している方でない場合には、昇給やキャリアアップを望むことが難しいため、年齢が年齢を重ねていくことによってデメリットが増えてしまう派遣の働き方はどうしても将来性は明るくないと言わざるを得ません。

もしも、派遣エンジニアとして働かれている場合にはSESエンジニアへの転職をおすすめしておきます。

結局SESと派遣はどっちがいい?

結局SESと派遣はどっちがいい?

結局のところ、エンジニアの場合にはSESの方が派遣よりも将来性は明るく、さまざまなメリットがあると言えるでしょう。

加えてSESには以下の3つのようなメリットがあるため、将来のことはもちろん、自身のキャリアアップや転職などを考えている場合にはSESの方を強くおすすめします。

1.人脈が広がる

SESの場合には参画するプロジェクトによって常駐先が変更になることが一般的です。

そのため、プロジェクトによっては大手企業やメガベンチャーで勤務できるチャンスもあります。

大手企業やメガベンチャーに勤務した場合には、常駐先の社員の方から転職や将来のキャリアプランに関しても相談することができるでしょう。

また常駐先での勤務実績が認められることによって、常駐先の企業にヘッドハンティングされる可能性も0ではありません。

また、大きなプロジェクトの場合には複数のSES企業からエンジニアが出向してくるため、エンジニア同士の交流も深めることができます。

エンジニア同士で最新の技術やスキルを業務をしながら共有できるのはエンジニアにとってはこの上ないメリットになります。

また、プロジェクトによってはフリーランスエンジニアの方が参画しているケースもあります。

SESである程度の経験を積んだ後にフリーランスエンジニアとして活躍することを考えている方の場合には、現役のフリーランスエンジニアの方からアドバイス頂くチャンスもあるでしょう。

2.幅広い業務知識・プログラミングスキルが身につく

SESでは担当する業務や業界、使用するプログラミング言語がプロジェクトごとに変更になることがほとんどです。

そのため、幅広い業務知識やプログラミングスキルを身に付けることができます。

さまざまな業務をエンジニアとして勤務して経験することによって、複雑な業務知識を身に付けることができるのはSESの最大のメリットといっても過言ではないでしょう。

もちろん、SESエンジニアの場合には開発環境が常駐先に依存してしまうため、最新環境で開発することができないというエンジニアにとっては致命的なデメリットもありますが、常駐先の社員の方とコミュニケーションをこまめに取ることによって、こうした開発環境に対する不満も解消することができる可能性があります。

なによりもエンジニアにとって大切なのはコミュニケーションスキルになりますので、コミュニケーションスキルはもちろんのこと、幅広い業務知識やプログラミングスキルを身に付けることで今後のエンジニアとしてのキャリアにとってはかなりのメリットになることは間違いないでしょう。

3.残業や休日出勤が少ない

SESの場合には常駐先に出向する前に、常駐先の企業とSES企業がエンジニアの勤務条件について契約を締結することが一般的です。

エンジニアの勤務条件には残業や休日出勤に関しても細かく決められることになり、突発的な残業や休日出勤は発生しにくくなります。

派遣の場合には時間給で働くことが多いため、残業も必要に応じて発生することが考えられます。

しかし、SESの場合には事前の契約に基づいてエンジニアが常駐先で勤務すること、業務命令権はSES企業に帰属することから、ほとんど残業が発生することはありません。

そのため仕事とプライベートの両立を図ることが可能です。

しかしながらSES企業の中には、エンジニアの勤務条件についてあいまいに常駐先と契約する企業もありますので注意が必要です。

しっかりとしたSES企業へ所属することによってこうしたトラブルを避けることができますので、SES企業を選ぶ際にはエンジニアの勤務条件の常駐先への提示方法などについても確認するようにしてください。

SESと派遣の違いまとめ

今回はSESと派遣の違いについて、SESとは、派遣とはという基本的な内容から、SESと派遣の違い、SESと派遣それぞれの将来性についてご紹介してきました。

エンジニアとして勤務する場合にはSESの方がキャリアプランが立てやすく、転職も有利になることが多いため派遣と比較すると将来性は明るいといえるでしょう。

どちらの働き方も常駐先で勤務するため、同じ意味なのではと認識されている方が多いですが、この2つは似て非なるものだということがご理解いただけたのではないでしょうか?

ぜひ今回の記事を参考にしてご自身にはSES、派遣のどちらが合っているのかを検討するきっかけになれば幸いです。

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【比較表有】SESと派遣の違いとは?結局将来性等を含めてどっちがいいの?

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