【違いはお金だけ?】SESとフリーランスの違いを現役フリーランサーが徹底解説!
IT業界には同じ仕事内容でも働き方の違いや契約内容の違いで立場や収入も大きく変わる特殊な業界です。
例えばSESとフリーランスがそうであるように、全く同じキャリアの場合でも立場が異なると収入も大きく異なります。
そこで今回はSESとフリーランスの収入以外の異なる点、それぞれの働き方のメリットとデメリット、最後にその働き方で失敗しにくい人物像についてお話ししていきます。
SESからフリーランスを目指している方やどんなIT業界でどんな働き方をしようか迷っている方は是非参考にしてみてください。
SESとフリーランスの違い
まずはSESとフリーランスとの根本的な違いについて解説していきます。
大きく分けて3つの違いがあります。
- 収入
- 契約
- 社会的な立場
それぞれ実例を交えてお話ししていきます。
収入
まず全員が気になるであろう給料などの収入の面です。
これは全く同じ案件で同じ仕事をしていてもSESとフリーランスとでは大きく差が出てしまいます。
実際には下記の表のようにSESとフリーランスでは収入は変動します。
SES | フリーランス |
---|---|
手取り18万円~20万円前後 | 月収40万円~60万円 |
あくまでも業界全体の相場としてこの金額を出していますが、例えば上流工程や一次請け、二次請け等の状況によっては、これより高額になったり、ほとんどあり得ませんがこの金額より低くなる可能性もあります。
最近では日本全体のスタグフレーションに対しての対策で賃上げを行う企業が増加したことによりSESの手取りは増加していく可能性が高いです。
一般会社員は年功序列制度で手取りは上がる!
SESの手取りはフリーランスと比べて明らかに収入が低いと思ってしまいますが、ほとんどの企業では年功序列制度を導入しているため、年齢を重ねるとこの手取りは徐々に上がっていきます。
この収入の上がり幅は中小企業なのか、大企業なのかによって大きな幅がありますが、40代~50代で平均35万円前後だと言われています。
フリーランスは「手取り」ではないので注意!
一方のフリーランスの場合、月収がSESの2倍~3倍になっていますが注意しなければいけないのは月収という点です。
SESの手取りの場合は所得税やその他税金諸々が差し引かれているため、口座に入金された金額全額を自分の自由に使っても問題がありません。
しかし、フリーランスはこの月収から所得税や健康保険や年金など様々な税金を支払わなければならず、全て使用してはいけません。
さらにフリーランスは年功序列による収入の変化ではなく、技術力やその時の相場によって単価は大きく異なりますのでここから収入を上げるためにはまずは技術力を付けなければいけません。
契約体系
次に契約体系です。
SESは準委任契約という契約を締結し、「一月当たり〇〇時間この作業を行いますよ」という契約が基本になります。
社員目線では、まずはSES企業との雇用契約、そしてSES企業がベンダー企業に対して準委任契約を締結し、社員がベンダー企業(客先)に派遣されるという仕組みで動いています。
IT業界ではこの準委任契約のことをSES契約とも呼んでいます。
ではフリーランスの場合ですが、クライアントとは準委任契約以外にも請負契約を結ぶことがあります。
準委任契約は一月に〇〇時間決まった作業を行っていれば仕事の成果に関係なく報酬が渡されますが、請負契約の場合は決められた仕事を終わらせなければ報酬が渡されません。
システム開発で基本的なのが、顧客が要求しているシステムを納品し、検収までされると報酬が支払われる方法です。
フリーランスは、大きな案件だけではなく小規模の案件も受注することがあり、そういった場合には請負契約を締結することが多いです。
社会的な立場が異なる
最後に社会的な立場です。
契約体系でも少し出てきましたが、SESの場合はまずSES企業と雇用契約を結び、その企業と相手企業とで準委任契約を締結して仕事を行います。
企業と雇用契約を結んでいるということは「労働者」という立場です。
一方のフリーランスでは、どの企業とも雇用契約を結ばず、SES企業のように直接相手企業と契約を行いますので「事業者」という立ち位置になり、よく「個人事業主」とも呼ばれる社会的な立場になります。
SESのメリット・デメリット
SESとフリーランスの違いについてお話ししましたが、これはあくまでも大枠としての違いです。
ここからはそれぞれのメリットとデメリットについてお話ししていきますので、これを見ていくとそれぞれの細かい違いが分かるようになります。
福利厚生が充実している
これがSESとフリーランスとの大きな違いであり、SESの最大のメリットです。
今まで会社員として活動されている方であれば当たり前ですが、
- 雇用保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 住宅手当
- 交通手当
- 退職金
- その他社員食堂などの企業独自のもの
このほかにも健康診断などもありますが、様々な保険や手当といった福利厚生が会社員の場合には用意されています。
仕事ができない状態になっても一定の収入を担保できる
この後のフリーランスのデメリットでもお話ししますが、フリーランスは有給休暇や病気による休暇が発生した場合収入は完全にゼロになってしまいます。
一方のSES(正社員)の場合、福利厚生に雇用保険があるので、万が一休職しなければならない場合には傷病手当、退職した場合には退職手当として、月収の60%~80%程度を数か月にわたって受け取ることが可能です。
SESは手取りとしては、必要最低限というイメージを持ってしまいがちですが、それ以上にこのような福利厚生があるため、安定を望んでいる人によっては唯一無二のメリットになるでしょう。
案件が決まりやすい・案件を探す必要が無い
SES企業の場合、既にいくつかの案件を準備していたり、営業職がいるので様々な案件を獲得するために奔走しています。
一般職として雇われている場合は、そこで用意されている案件に自動的に面接・アサインされるので自分自身で案件を探す必要はありません。
決まりやすいが案件を選べない
案件を探す必要が無いのはメリットではありますが、それ自体がデメリットにもなり得ます。
自分自身のキャリアプランを考える時に、得意なプログラム言語の案件であったりこれから勉強したいプログラム言語の案件に参画して成長していきたいと思いますが、SES企業が保有している案件次第では望んだ案件には参画できないことの方が多いです。
基本的にはSES企業が決めた案件に参画するための手続きを取らないといけませんが、選定の段階で自分のキャリアプランを上司に伝えることが重要です。
・得意なプログラム言語
・これから学びたいプログラム言語
・積極的に入りたい工程(上流工程 or 下流工程)
最低でもこれらのことは伝えるようにしましょう。
案件以外(業務外)の作業が発生しない
この後にお話しするフリーランスのメリットとデメリットでもお話ししますが、フリーランスには案件以外にも仕事を探したりと業務外の仕事が多々発生します。
しかしSESの場合はそもそも業務外の仕事自体ありません。
案件を探すのはSES企業側で準備してもらえ、更には履歴書からエントリーシートまで準備してくれる企業もあります。
他の働き方と比べて収入が低くなりがち
SES=正社員としてこれまでお話ししてきましたが、システム開発業界ではSES以外にも自社開発企業であったり、受注開発メインの働き方ができる会社もあります。
その中でもSESは働き方や契約体系の都合上、浅い商流より、商流が深くなってしまいやすいです。
SESの場合は人月単価なので、単純に売上が下がってしまうということはありませんが、人月単価が上がりにくく、数年後、数十年後に同じシステム開発業界で働いていた方と比べても収入格差が生まれてしまうということもあり得ます。
SESは本来中小企業では請けられないような大きな案件等、成長できるというメリットはありますが、収入面ではデメリットになってしまいやすいです。
帰社日が設定されている
SESは客先常駐が基本となるので、自社への帰属意識が無くなってしまうリスクがあるので月に一度帰社日を設定されていることが多いです。
そこで社員同士のコミュニケーションであったり、社内の打ち合わせで現状の問題点が無いかなどを話し合います。
この帰社日はメリットもありますが、デメリットもあるのでそれぞれ解説します。
現場での悩みを相談できる
現場では自社の社員はおらず、取引先のベンダー企業の社員が圧倒的に多いです。
そのため、仕事の不満やストレスを抱える原因などを打ち明けづらく、抱え込んでしまいがちです。
そこで帰社日があると、同期や上司に仕事の不満や悩みを打ち明けられるので精神的に安定させる作用もあります。
帰社日自体が無駄になりがち
先ほどお話ししたメリットはあくまでも、帰社日が機能している場合に限ります。
機能していないと、懇親会という名の飲み会ばかりになったり、意味のない会議に参加させられるだけといった更にモチベーションが低下する要因にもなりかねません。
私の友人もSESとして働いていましたが、「帰社日はただの飲み会になるだけ」ということで、案件が忙しいからという理由で帰社しないことの方が多かったようでした。
こうなってしまうと、帰属意識を持たせるという帰社日の本来の意義を失ってしまいがちで、このような企業では離職率が高くなってしまったり、平均勤続年数が低くなる傾向があるので、今後SESとして良い企業を探している方はこの数値を参考にしてみましょう。
フリーランスのメリット・デメリット
次にフリーランスのメリットとデメリットを出していきます。
先ほどのSESのメリット、デメリットでも軽く話している内容もありますが、フリーランスはメリットはかなり大きいですが、相対的にデメリットもかなり大きくなりやすい傾向があります。
しかし、デメリットと言っても考え方次第でデメリットがほぼゼロの状態にできたりと工夫次第でどうにでもなるようなモノもありますのでそれも合わせてお話ししていきます。
収入が高額になりやすい
まず大きなメリットはSESと比べて収入が確実に上がります。
SES企業の場合はベンダー企業とSES企業との契約になるので半分近く企業へ中抜きされた残りが自分の収入として残ります。
この中抜きについてはあくまでもイメージ程度に抑えましょう。
SES企業に雇われている労働者という位置づけなので、もし仕事が無くとも給料が出ます。
そういった保険があるからこそ収入が低くなってしまう要因になります。
一方のフリーランスの場合、ベンダー企業と個人間で契約を交わすため中抜きがありません。
そのため、契約上の報酬を満額受け取ることができます。
個人で仕事を探すのが難しい場合にエージェントサービスを活用して案件を探すこともありますが、それでも中抜きの割合が10%~20%程度とかなり低く設定されています。
手取り全額が自由に使っていいお金ではない
ここで注意しなければいけないのが、フリーランスの場合は手取り全てが自由に使えるお金ではありません。
SES企業で働いている場合は労働者という位置づけなので、手元に届く時には各種税金などが差し引かれた状態なので全額が自分の自由に使えるお金です。
しかし、フリーランスの場合は個人事業主なのでその手取りの中から税金や保険料を支払わなければいけません。
そのため、給料が倍近くになるからといって全額使わないようにしましょう。
SESとフリーランスでは収入の額面は倍近く異なりますが、税金や保険料などを支払うとさほど変わらないこともあり得ます。
しかし、経費などの自由に使えるお金がある分フリーランスの方が手取り的には高額になる傾向にあります。
働き方を自由に選べる
これがSESとフリーランスの大きな違いになりますが、フリーランスの場合はSES企業と同じような準委任契約以外の働き方もできます。
私自身もフリーランスとして活動していますが、準委任契約ではなく小規模の案件を請負契約で受注しています。
準委任契約では一月当たりの稼働時間が決められているのでSES企業の社員のように平日平均8時間働かなければいけませんが、請負契約の場合は納期までに成果物の作成ができていればいいので例えば1週間のうちに10時間働いて完成させれば残りの時間は自由にできます。
新規案件を受注するか、完全に休日として休むなど、自分の自由な時間になるのでSESとは全く違う活動ができる点は非常に大きなメリットになります。
技術力に自信が無い場合はSESと同じ準委任契約がおすすめ
働き方を選べるから比較的楽そうな請負契約を受注してみようかなと安易に考えて受注するのはかなり危険です。
実際に私も請負契約ばかり請けていましたが、かなりタイトなスケジュールを組まされることも珍しくありません。
システム開発ではありませんが、大掛かりなWebデザインを3営業日以内に完全新規で作成したり、当日中にコーディングまで行わなければならなかったり、エンジニアとしては常識的に不可能な発注をしてくる可能性もあります。
技術や知識があれば交渉等でどうにかできますが、それが無い場合にはまずは準委任契約で働き経験と技術を得ることが重要です。
準委任契約では「働かされている感」が強く、経験を積む、技術を得るという意識が薄れてしまいがちですが、この意識を持って働くか次第で数カ月後、数年後の成長速度に大きく関わってきます。
フリーランスとしてキャリアアップを狙っていく場合には必ずこの意識を持って働くようにしましょう。
好きな案件を自由に選べる
働き方もそうでしたが、案件もかなり自由に選ぶことが可能です。
SES企業の場合は、いくつかの案件の中から絶対に一つ選ばなければいけませんが、フリーランスの場合は好きな案件を自由なタイミングで選ぶことができます。
例えば、その時に参画したい案件が無い場合には一度期間を置いて別の案件を探したりと働くペースも自分で調整が可能です。
もちろんその間は収入はありませんが、ある程度余裕があれば自分のキャリアプランのための最適な案件を時間をかけて調査できます。
SES企業と比べて案件の数は圧倒的に多い
フリーランスは案件の選択肢が無いと感じてしまいますが、それは昔の話です。
現在はフリーランス向けのエージェントサービスがいくつもあり、そこに登録することで自分に合った案件をエージェントがいくつかピックアップしてもらえるので行きたい案件を選ぶだけで簡単に面接まで実施できます。
さらにSESと違い、ピックアップされた案件が気に入らない場合には断って別の案件を探したり、別のエージェントサービスに移行するということも可能なので自由度としてはSESと比べてかなり高いのがメリットです。
案件以外の作業が多い
フリーランスの大きなデメリットになり得てしまうのがこの作業です。
作業と言っても簡単な作業ではなく、
- 履歴書やエントリーシート作成
- 次回の案件探し
- 確定申告
これらのことを仕事外で準備しなければならず、特に最後の確定申告は事前に準備しておかない限り何日も費やさなければいけないことになってしまいます。
さらに注意しなければならないのが、この作業に対しては一切給料や報酬は発生しません。
そのため、そもそものモチベーションの低下であったり、後回しにしてしまうこともよくありますが、早めに取り掛からないと後で後悔するようになるので注意しなければいけません。
ある程度の活動実績が無いといい案件を選ぶことはできない
SESと比べてフリーランスは手間は増えますが、かなり自由で収入も高くなる傾向があるのでフリーランスを選んだ方が良いのではないかと感じてしまいがちですが、全くの未経験からフリーランスになるとSES企業で働く以上に厳しい案件しか選べない可能性があります。
システム開発では要件定義などの上流工程と開発などの下流工程に分かれていますが、上流工程に近い案件の方が収入が高くなる傾向があります。
そのため、キャリアアップをする場合でも、最初は下流工程で経験を積み、徐々に上流工程にシフトしていくというプランが良くとられています。
だからこそ、一定の実力を持っていることを示す経歴が無いと上流工程の案件にも入れず、人海戦術でも問題ないようなテストなどの下流工程の案件しか選べないということにもなりかねません。
福利厚生がほとんどない
SESのメリットでもお話ししましたが、SESには福利厚生がほとんどありません。
個人事業主なので、雇用保険はありませんし、社会保険は会社と折半ではなく全額支払い、年金についても国民年金のみなので国民年金に加えて厚生年金にも加入している会社員と比べて大きな格差が生まれてしまいます。
さらに、確定申告も自分で行わなければならず、その間に仕事ができない場合には収入はゼロです。
今までお話しした以上にこのデメリットは大きく、フリーランスになるためのハードルはかなり高いというイメージでした。
しかし最近ではこの福利厚生のデメリットを軽減し、フリーランスとして活動しやすくなるサービスも出てきています。
エージェントサービスを活用するとデメリットが軽減される
フリーランスは人脈を活用して自分で営業をし、案件を獲得しなければいけないと考えがちですが、最近ではその固定概念が払拭されつつあります。
その原因としてはフリーランスエージェントサービスの存在です。
このエージェントサービスではフリーランスの得意分野、やりたい分野をヒアリングしてその人に合った案件を紹介するというもので、人脈がゼロの状態でもこのサービスを活用すればフリーランスとして活動を始められます。
エージェントサービスを活用すると、仲介手数料として単価の数割が抜かれてしまいますので注意しましょう。
しかし、平均10%~20%ほどなので、極端に中抜きされるということはありません。
エージェントサービスでは、案件紹介業だけではなく、最初に躓きやすい確定申告をしやすいように税理士への相談費用や委託費用の割引や、スキルアップのためのセミナー等をしているエージェントサービスもあります。
フリーランスになっていきなり自分で活動するより、最初はエージェントサービスを活用してから徐々に独り立ちしていく方法だと安定して活動していけるでしょう。
SESとフリーランス。実際の所どちらがいいの?
SESとフリーランスの違いからそれぞれのメリットやデメリットについて解説してきましたが、結局の所、システム開発をしていく上でどちらの働き方の方が良いのか気になる方もいるかもしれません。
そこでここからはどちらの働き方がおすすめなのかをお話ししていきます。
本人の将来設計次第
少し曖昧な結論にはなってしまいますが、これが全てです。
私自身は新しい働き方や収入を上げたい、変化を求めていたので会社員からフリーランスへ転向しましたが、会社員として働いている時に私の2年上の先輩エンジニアは「とりあえず毎日働いて給料さえもらえればいい。向上心なんてあまりない」という方だったので全く変化を求めていませんでした。
この先輩のような性格の方がフリーランスになっても上手くいかないことの方が多く、会社員として毎日働いていたほうが幸せな場合もあります。
そのため、その人の性格次第でSES企業で働くのか、フリーランスとして働くのかが分かれてきます。
では、どのような人物像がそれぞれの働き方に合っているのかをここから解説していきます。
SESとして活動するのがおすすめの人物像
まずはSES(会社員)として活動するのがおすすめの人物像についてお話ししていきます。
地道にキャリアアップをしていきたい
会社員の場合は地道に一歩ずつ確実に進めることができます。
どのようにキャリアアップをしていくかまだ決めていないという方でも上司や先輩がある程度の道筋を提示してもらうことも可能なので、全くのゼロからキャリアプランを決めるということはありません。
さらに、フリーランスとは違いSESの場合は会社という後ろ盾があるため、何らかのミスをしても尻拭いをしてもらうことが可能です。
自分より経験のある上司や派遣先企業からも仕事以外にも様々な経験を教えてもらえるので、そういった所を含めても一歩ずつキャリアアップするのに適している働き方です。
一歩ずつキャリアアップできるのは事実ですが、そのキャリアプランを会社の都合の良いように組まれることもあり得ます。
実際に私自身も自分の望んだキャリアプランから外れ、システムテストをやる人材として固定で活動させられたこともあります。
そういう場合には上司への直談判や自分の意思を伝えることが重要です。
とにかく安定を望んでいる
あと一つのおすすめできる人物像はとにかく安定を望んでいる方です。
会社員の場合、毎月の給料の支払いであったり、各種保険がフリーランスと比べて圧倒的に充実しています。
人生の大きなイベントとして結婚がありますが、それをするにはある程度安定していなければいけません。フリーランスはデメリットでもお話ししましたが、急に収入がゼロになる可能性もあります。
結婚もそうですが、家や車などの大きな買い物でもSES(正社員)の方が有利で、フリーランスと比べて社会的な信用が高いです。
そのため、安定を望むのであればSESとして活動していくのがおすすめです。
フリーランスとして活動するのがおすすめの人物像
次にフリーランスとして活動するのがおすすめの人物像についてお話ししていきます。
挑戦したい
SES等の正社員は挑戦したいと思っても、そのチャンスが無い限り毎日同じ作業の連続です。そして、そのチャンスは平等に降ってくるものではなく、数年間で一切チャンスが無い人さえいます。
しかし、フリーランスの場合は自分で挑戦しようと思ったらすぐに行動ができるので、とにかく新しいことに挑戦したいと思っている方はフリーランスがおすすめです。
一段飛ばしでキャリアアップしたい
途中でもお話ししましたが、会社員は安定していますが、キャリアアップするとなると、数年~数十年以上かけて役員クラスに上がるプランがほとんどです。
収入面では、年功序列制度があるので年齢が上がるにつれ収入は上がりますが、中小企業の場合年間で数千円程度です。
40代~50代でも月収30万円~35万円という方も非常に多いです。
一方のフリーランスでは、キャリアプランを自分で構築しなければならず、挑戦する機会も常にあり続けるため、向上心さえあれば数年間で役員クラスのキャリアを持つことも可能です。
収入も交渉次第で調整ができるので若い年代で高収入を狙いたい方もフリーランスの方がおすすめできます。
飽きっぽい人
これは私の場合なのですが、会社員として働いていると案件としては変わるので新鮮味がありますが、仕事内容はほとんど変わらず何年も過ごすことになります。
毎日通勤して、朝から晩まで働いて帰ると食事をして寝る生活の繰り返しです。
安定はしますが、本当につまらない生活の繰り返しだったので、変化が欲しくてフリーランスとして働き始めました。
フリーランスの場合は、今自分がやりたい仕事を選ぶことができます。そのため、SESのような正社員と比べて「飽きる」ということが起こりづらいです。
他にも会社員のように縛られる気持ちはかなり薄いので自由度としては正社員では体験できないほどです。
それぞれの違いを把握し、自分に適した働き方を選ぶことが大切
SESとフリーランスとでは一体何が違うのか、収入や契約体系、社会的な立場等の違いがあり、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか、最後には、それぞれの働き方に適した人物像についてもお話ししましたがいかがだったでしょうか?
よく、フリーランスの方が自由で収入は上がる、SESをやるぐらいならフリーランスになれ。ということを見たり聞いたりしますが、そんなことはありません!
その人に合った働き方を選ばなければ長続きはしません。
私の場合はSESのような正社員ではなく、フリーランスの方が適していただけで、他の方は正社員の方が合っている可能性もあります。
ここで注意してもらいたいのが、正社員とフリーランス、どちらかを選んだらもう変えることはできないと思っている方が多いですがそんなことはありません。
フリーランスはいつでもなることができますし、正社員の場合は採用してらえる企業さえあればいつでも復帰することが可能です。
だからこそ、働き方を変えたいと思ったらいつでも挑戦してみてください。
周りからは「挑戦してみたら?」「失敗するからやめとけ」等の賛否両論あるかもしれませんが、自分がやりたい道を進むのがおすすめです。
そこで万が一失敗したとしても、それが経験になり同じ失敗はほとんどしなくなります。どちらにせよまずは挑戦してみることが重要です!