10年後にITエンジニアが生き残るには?必要なスキルから価値のある人材になる方法まで紹介!
ITエンジニアだけでなく、IT業界全体もこの数年で目まぐるしく成長しています。
そして日本のITエンジニアは圧倒的に不足しているとも言われており、最近では小中学生からでもプログラムの勉強が必須になっているほどです。
そんなITエンジニアとして活動していくためには、エンジニアとしてのスキルも当然ですが、他にも必要不可欠なスキルがあります。
今回は、ITエンジニアは将来的にどのようになっていくのか?そして10年後にITエンジニアとして生き残っていくためにはどのようなスキルを身に付けておくべきなのかについて解説していきます。
現在のITエンジニアが置かれている状況
どんなスキルが必要になっていくのかをお話ししていく前に、手当たり次第に適当なスキルを身に付けていても、それが使える状況に無ければ全く意味がありません。
そこでまずはITエンジニアの置かれている現状を知っておきましょう。
人材が圧倒的に不足している
ITエンジニアとして活動している方は感じたことがあるかもしれませんが、常に人材が不足しています。
IPAが毎年公表しているIT人材白書2020年版で、ユーザー企業のIT人材の量に対する過不足感について調査されています。
これを見ると、年々人材が不足していると感じる企業は増加しており、不足と感じている企業だけでも約90%もいることが分かります。
実際に、私が以前働いていた企業でも同じく人材が不足していたので、足りない人材は派遣を使ったりフリーランスの方を雇って業務を行っていました。
新卒では1人か2人しか入らず、1年に何人かは退職していくという現状であったので、人材を増やした所で流出する人材の方が多く、採用担当はかなり苦戦をしていたのを覚えています。
私が所属していた企業以外でもこのようなことが日常茶飯事で起こっているため、年々様々な対策を講じてはいるようですが、なかなか供給が追い付いていないのが現状です。
人材の質が落ちてきている
これも人材の量が不足しているという点に関連しますが、そもそもの人材の質が明らかに落ちつつあります。
調査されている結果を見てみるとこのように人材の量より質の方がより深刻な状況になっています。
これは原因があり、人材が足りないからこそ、あまりIT業界に触れたことがない人でも採用をすることがあり、酷い場合では全くの素人でもITエンジニアとして入れる企業さえ存在するほどです。
初心者でも採用し、入社後に研修でITエンジニアについて勉強をさせる企業も増えてはいますが、新卒でも最大3カ月程度でしょう。
3カ月間でITエンジニアとして活動していくためのスキルを覚えていてもそれを業務で活かすのは難しく、慣れも必要になります。
私が勤めていた企業でも同じことがあり、マウスの操作、キーボードでの文字入力すらままならない方が入社してきたこともあります。結局その方は1年後に自主退職をされましたが…。
- 人材が不足している
- 採用難易度が上がっているから募集要項を緩くする
- 人材の質が下がる
- 仕事のできる優秀な人材の負担が増加する
- その人材が退職等と離脱をする
ITエンジニア業界は既にこのような負のスパイラルに陥っています。単純に人材不足という言葉だけでは抑えられない状況になっているのが今の業界の実情です。
10年後ITエンジニアとして食べていくために必要なスキル5選
ITエンジニアにおける現状が分かったところで、本題のITエンジニアに必要なスキルについてお話ししていきます。
ここではITエンジニアとして必要なスキルだけではなく、私がITエンジニアとして活動してきた中で、絶対に無ければならないという人間的に必要なスキルについてもピックアップしています。
貪欲に学び続けるスキル
そもそもITエンジニアとして働くために必要になるのは、プログラム言語に対しての理解等、様々な勉強をしていかなければいけません。
一つのプログラム言語だけを覚えていても、それ専門の案件が無ければ一切使えないことが多いです。
Webデザインエンジニア等の職種であれば使用するプログラムはある程度限られますが、それでも規模が大きくなるとサーバー側のSQL等の処理が必要になることもあります。
私もシステムエンジニアとして活動してきましたが、
- VB.NET
- VBA
- C#
- COBOL
- Java
1,2年間だけでもこれだけのプログラム言語を使用する案件に従事しました。その度に勉強しましたし、業務で使えるように応用もできるように休日も犠牲にしていたのを覚えています。
他の業種では一度覚えてしまうと、あとはその応用程度で何年も仕事ができることが多いですが、ITエンジニアの場合は他の業種と比べて学ぶことが多く、何年経っても勉強をしなければ、仕事すらできないという状況に陥ってしまうことすらあります。
そのため、ITエンジニアは学び続けなければ近い将来、使い物にならなくなってしまいます。
ITエンジニアとして働いていると、上司等から「〇〇を勉強しろ」や「〇〇は覚えておいた方がいい」などといった学ぶ内容もよく見聞きしますが、結局はこの「貪欲に学び続けるスキル」が無ければ全く意味がありません。
どんなことを学んだ方がいいのか?
ちなみにですが、どのようなスキルを学んだ方がいいのかについてここで簡単にまとめておきます。
学びたいスキル | その理由 |
---|---|
上流工程の技術 (設計や情報をまとめるスキル) | 下流工程と比べて、上流工程の方が年収が約1.5倍近く異なるので年収を上げたければ必須スキルになる |
アルゴリズム | プログラムを構築する時に必ず必要になり、このでき次第で他のITエンジニアとの差別化が可能 |
情報整理能力 | 案件によっては様々な機能を合併したシステムを構築する場合があり、全ての要素を俯瞰的にとらえ、整理できると抜け漏れが少なくなる。 他にも仕事上で今あるタスクを整理しながら作業できるようになれば、効率的に仕事ができるようになる |
コミュニケーション・交渉スキル
これは全ての業種で必要になりますが、ITエンジニアでももちろん必要になります。
若いITエンジニアではあまり機会がないかもしれませんが、ベテランになるほどクライアントと営業や交渉をしなければなりません。
さらに、この後にもお話ししますが、会社員だけではなく、転職を考えていたり、フリーランスとして活動するようになるのであればこのスキルを身に付けるのは最優先です!
ではこのスキルを身に付けるためにどのようなことを行えばいいのか、実際に私が行ったことを出してみます。これからお話しすることをやれば絶対にスキルを身に付けられるわけではありませんので参考例として見ましょう。
成功体験を積み重ねる
このスキル自体が一朝一夕で身に付くようなスキルではなく、今までの人生の積み重ねから来ていることが多いです。
そしてそういった経験が少ないからコミュニケーションができないこともよくあります。まずは何度も繰り返して成功体験をどんどん積み重ねることが重要です。
私の場合は、居酒屋等で他の方とお話ししたりして、初対面の方に対してもそつなく会話ができるように練習しました。
そうしていくと、会話している人を分析をしながらコミュニケーションが取れるようになり、どこまで突っ込んだ会話ができるのかが見えてきます。
それを仕事に昇華すると、交渉もどの程度まで深追いしたらいいのかも少しずつ分かってくるようになるでしょう。
しかし、もちろん失敗もあります。ですが、私の方法の場合は居酒屋等で話をするだけなので、もし失敗したとしても普段の生活に悪影響を及ぼすことが少ないため、失敗のリスクが低い方法です。
上司の行動をチェックしておく
コミュニケーションや交渉スキルを身に付ける最も簡単な方法の一つが、この「上司の行動や言動をチェックする」という点です。
他社との電話であったり、会議の内容であったり、仕事上で他社の方と会話することは意外と多いです。しかし、意外と見聞きする習慣は無く、自分の仕事に集中していることが多いです。
その集中の1割~2割程度を上司の行動のチェックに移すだけでも、顧客との付き合い方の特徴やポイント等が抑えられるのでおすすめのスキル会得方法になります。
見積もりスキル
見積もりというと、お金の見積もりが頭に浮かぶかもしれませんが、ITエンジニアは他にも見積もりをすることがあります。
- 作業”工数”の見積もり
- 作業”時間”の見積もり
- 作業”費用”の見積もり
大まかにこの3つの見積もりを行わなければいけません。
大きな作業工数や作業費用の見積もりは役員クラスの方が行うことが多いですが、それ以下の作業工数と作業時間の見積もりは新卒で入社した方でも絶対に行わなければいけません。
このスキルが無くとも、自分だけに影響があると勘違いされる方も多いですが、同じプロジェクトを進めているメンバー全体に影響があります。
このスキルはITエンジニアであれば必ず必要になりますので、まずは自分が行う作業に対してどれだけかかるのかを見積もりする癖をつけるようにしましょう。
見積もり時間より遅かったり、早かったりすることはよくありますが、その都度見積もりの情報をアップデートして自分の見積もり精度を高めていけば精度が高くなり、キャリアアップをして、金額の見積もり等を行う際にも誤差が発生しづらく事故が発生しにくくなります。
マネジメントスキル
マネジメントスキルはプロジェクトマネージャーのようなベテランが必要になるスキルと思われがちですが、セルフマネジメントという言葉があるように、社会人1年目からでも必要になるスキルです。
マネジメントと聞くと部下の管理という意味合いに捉えられますが、セルフマネジメントができない限りは他の人のマネジメントは絶対にうまくいきません。
そのため、まずはセルフマネジメントをできるようにしていきましょう。
最近では、テレワークが普及し、自宅で作業をすることが多くなりましたが、効率が上がったという方もいれば会社で仕事をしたほうが効率がいいという方もいます。
ではその差は何なのかというと、セルフマネジメントが一因となっています。会社は「仕事のみを行う」環境が整備されていますが、自宅では「生活をする」環境になるため、他の誘惑が多く中々仕事を進めづらいという理由があります。
セルフマネジメントはこのように誘惑に負けないようにすることも含まれますが、他にもストレスとの付き合い方等も含まれ、常に最善の精神状態にすることが重要になります。
自分のマネジメントができるようになれば、フリーランスに転向したり、起業をしたとしても上手く仕事ができるようになっていきます。
マネジメントスキルを身に付けるためには
マネジメントスキルを身に付けるために最も重要なのは「落ち着く」、「冷静になる」ことが重要です。
セルフマネジメントを含め、何かを意思決定をする場合に、焦っていたり、何か別のことを考えていると正常に判断ができないことが多く、失敗しやすい傾向があります。
そのため、まずはいかなる状況でも落ち着いて対応できるスキルを身に付けることが先決です。
このスキルが身につけば、セルフマネジメント、その次に全体のマネジメントというように段階的に身に付けましょう。そしてこのスキルが身につけば仕事の質と量が格段に変化していきます。
インフルエンススキル(インフルエンス力)
これはITエンジニアの中では必要性が低いように見えるスキルではありますが、10年後ITエンジニアとして生き残るためには必要不可欠になるであろうスキルです。
会社員ではこのスキルを身に付けていなくても特に問題はありませんが、さらに収入を上げたい場合には転職、フリーランス、起業という選択肢を取らなければいけません。
【平均的な会社員の給料は?(一般的な中小企業の場合)】
中小企業を例に出すと、新卒で手取りが20万円程度、35歳で27万円程度、45歳で40万円程度
年齢を重ねるほど上昇率は上がる傾向にありますが、大きく上がり始めるのは30代後半~40代からになります。
そこで持っていくと有利になるのがこのインフルエンス力です。
私が現在フリーランスとして活動しているので、フリーランスを例に出しますが、私の場合はほとんど人脈を持っていない状態で移行したのでなかなか仕事が見つからず、最初のうちは安い単価の案件をこなしてクライアントと信頼関係を構築していました。
しかし、インフルエンス力があれば、自分から仕事を見つけなくとも相手から仕事の依頼が舞い込んでくる仕組みを構築できるため、安定して仕事を請けやすいという最大のメリットがあります。
転職、フリーランスになるとこのスキルの有無で収入に大きく差が出てきます。
ITエンジニアとして価値を見出すことが重要
10年後も安定して食べていくために必要なスキルについてお話ししましたが、結局のところ、ITエンジニアとしてどうやって自分自身の価値を高めていけるのかが最も重要になります。
スキルを覚えていくことも重要ではありますが、今の仕事のやり方を見るだけでもこの人は将来的に生き残るか否かの判断ができる場合があります。
ではここからはどういうワークスタイルをしている人が淘汰される可能性があるのかについてお話ししていきます。
ひたすら指示待ち
今の会社員で最も多い傾向があるのが、常に上司からの指示を待っていることです。
確かに会社員であれば、上司の指示に従い淡々と仕事をこなしていればある程度の評価は上がりますし、今の収入の仕組みであれば十分に自由に生活できます。
しかし、最低限の収入は得られますが、そこからのキャリアアップという面では厳しく、収入の上限が他の同じ年代と比べて圧倒的に低くなります。
さらに、この傾向の方のデメリットになるのが、上司次第という点です。
できる上司であれば、適切な指示を貰い、作業ができますが、できない上司であれば、無駄な作業が圧倒的に増えます。数時間かけて行った作業すら無駄になることも珍しくありません。
指示待ちに対して完全に否定するわけではありませんが、自分で能動的に行動し、「今何が必要なのか?」「何をしなければならないのか?」を考えなければ今後のITエンジニアでは生き残れない可能性があるでしょう。
作業の見積もりができない(残業でカバーする)
次に間に合わなかった仕事を残業でカバーする方です。
こういった方は社会的に淘汰される可能性もあれば、その前に自分自身で潰れてしまうという可能性もあります。
ITエンジニアは体力勝負ということを言われますが、確かに他の業界と比べて残業時間がかなり多いです。私自身も多い時には月に60時間、120時間も残業をしたときには精神的にも潰れてしまっていました。
そのため、必要なスキルでもお話ししましたが、タスクに対しての作業時間を見積もり、どれだけ時間がかかるのかを把握しましょう。
外的要因での残業が多い場合は転職を検討した方が良い可能性も
残業でカバーするという方は将来的に淘汰される可能性があるということをお話ししましたが、そもそもの全体的な見積もりで問題があり、人数や作業時間が少ない・短い状態で仕事をしなければいけない場合もあります。
そういった場合は1つのプロジェクトを遂行するために残業は仕方のないことではあります。
しかし、継続的にこのような状況が続く場合もあり、その場合は転職を検討した方がいいこともあります。
自分自身で必要な見積もりのスキルであったり、マネジメントスキルを身に付けていても、立場上使えないことがあり、結局はプロジェクトマネージャーが変わらなければこの状況から解放されません。
そのため、現状を打破するためには、大きな転換を起こさなければいけないでしょう。
ITエンジニアが価値のある人材になればどんなメリットがあるのか?
思考についてお話しする前にまずは、そもそも価値のある人材になればどのようなメリットがあるのかを知っておきましょう。
「何となく仕事で有利になる」というのは感覚的に分かると思いますが、もっと明確に自分に有利なメリットがあります。
自由に仕事を選べる
まずは「自由に仕事を選べる」ことです。転職活動を例に挙げると、候補に挙げられる企業数が増えます。そしてフリーランスの場合だと、嫌な仕事を無理に請ける必要が無くなります。
フリーランスでの私の体験談にはなりますが、フリーランスになりたての頃は、他のフリーランスと価値は全く変わらず、仕事を請けるのが非常に難しかったです。
そのため、この後にもお話ししましたが、単価が低い案件を請けたり、明らかに単価に比べて作業量が多く面倒な案件しか請けることができませんでした。
しかし、自分の価値を高め、ある程度フリーランスとして活動していくと、自分から仕事を営業したり、相手から仕事を発注されることが多くなり、その中から自由に仕事を選ぶことができます。
人月単価を高くできる
次に人月単価を高くできる点です。今回はどんな働き方でも良く使用する人月で出しますが、人日だったり、様々な単価の出し方があります。
これは会社員でも考えなければいけませんが、私の経験上、新卒~3年程度のITエンジニアであれば1人月あたり40万円前後、中小企業の役員クラスになると、人月あたり60万円前後とITエンジニアとしての価値が高ければ高いほどこの単価は高額に設定できます。
フリーランスも同様で、成果物の品質が高ければ高いほど仕事の単価は高くできるというメリットがあります。
単価が高くなればなるほど、仕事に対しての責任が大きく伴います。
部下を率いながら仕事をしたり、成果物に一定の成果が求められたりと仕事の難易度は上昇していきます。
自由な時間が増える
そして最後に、自由な時間が増えるという点です。
人月単価が低い仕事しかできない場合には、もっと稼ぐために別の仕事をしたりと仕事漬けで自由な時間はほとんど取れないでしょう。
しかし、ITエンジニアとして価値のある人材になれば、先ほどお話しした2つのメリットから、人月単価の高い仕事を受注でき、その分仕事以外の自由な時間が増加します。
ITエンジニアが価値のある人材になるために考える3つのコト
それでは最後に価値のある人材になるために必要不可欠なスキル、考え方について解説していきます。
会社員でも当てはまりますが、転職、フリーランス、起業する方にとっては絶対的に必要な思考になりますのでしっかりと押さえておきましょう。
思考に柔軟性を持たせる
まずは、思考を柔軟にすることが重要です。ITエンジニアの場合は柔軟な思考を身に付けていれば、1日数時間かかる作業すら10分程度でできるようになるほど効率化ができる業種です。
固定概念に囚われてしまうと効率化にも限界があります。そのため、常に柔軟な思考で物事を考えながら仕事をしていくことができれば、同業者と比べて価値のある人材として活躍できるようになります。
新しいノウハウを常に取り入れアップデートをしていく
柔軟な思考で仕事の効率化等を考えていくと、自分の今のスキルやそもそもの技術的に難しいことが起こってきます。
このような状況は逆にチャンスになります。
会社員であれば、社内の方にノウハウを聞いたり、プログラムであればどのように記述しているのかを見るだけでも新しいノウハウを取り入れることができます。
そしてスキルが足りないと感じた場合には、面倒臭がらずに調べて見につけていくことが重要です。これが常日頃からできるようになるだけでも数カ月後、数年後に価値のある人材になり得ます。
ITエンジニアには「できない」という選択肢は存在しない
そもそもITエンジニア業界で製作するシステムだったりWebページで「できない」という選択肢は存在しません。
- 技術的に難しい
- 納期的に厳しい
- 予算的に厳しい
この3パターンのうちのいずれかです。そして技術的に難しいのは、思考を柔軟にすることで可能になるケースも多くあります。
実際に私もフリーランスとして活動してきて、技術的に難しいケースに何度も遭遇したことがありますが、そういう場合には必ず別の方法で同じ結果が出るような案を出したりと打開策を出してきています。
この案が出せるようになれば、ITエンジニアとしてかなり価値の高い人材になっていくでしょう。
需要が高い職種を探す
次に考えることは、ITエンジニアとして今後どのような職種が成長していくのかを考えることが重要です。
最近では同じ企業で何年も働くということは少なくなり、ITエンジニア業界の3割~5割近くは一度は転職を行っているというデータも存在します。
そこで転職やフリーランスとしての活動を考えている場合には、需要の高い職種であればすんなり仕事が見つかることの方が多いです。
新しいスキルを身に付けたいと考えているのであれば、需要が高い職種に必要なプログラム言語や、上流工程で必要となるコンサルティングスキル等を身に付けられれば価値の高い人材になれます。
10年後生き残る職種は?
では、10年後も生き残るのはどのような職種なのかを3つピックアップすると、
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
この職種は、革命的なシステム等が出回らない限りは生き残る職業でしょう。Webエンジニアについては、個人レベルでの発注もあり、そもそもの案件量が多いです。
Webページを作成するとしてもWordPressやブラウザで構築できるサービスもありますが、細かい所に手が届かないというモノが多いのでまだまだ生き残っていく職業です。
そしてインフラエンジニアの場合、最近の情勢としてビックデータを活用して高精度の予測であったり、意思決定を行う需要が増加しているため、ビックデータを構築するインフラエンジニアの需要は今後も増加していくでしょう。
そして最後にAIエンジニアですが、AIに仕事を取られるという警鐘をニュースや本、記事等で見ることが一時期多くなりましたが、そのAIを構築するエンジニアであれば仕事を取られるということは無いでしょう。
さらに、注目度もかなり高い分野なので徐々に成長していくことが考えらえますので、需要も高くなっていくでしょう。
自分をどのように売り出すのかを考える
最後に自分自身をITエンジニアとしてどのように売り出すのかを常に考えましょう。
ここ数年間、新型コロナウイルスの影響もあり、様々な企業が軒並み売上が減少し、人員の削減だったり、給料の削減といったリスクがかなり大きくなっています。
そこで万が一仕事が無くなってしまった時のために、どのように自分を売り出せるのか次第で次の仕事を獲得しやすくなります。
転職だけでなく、フリーランスとして活動していくにしても、この売り出し方次第で他のITエンジニアとも差別化が狙え、途中でお話しした価値のある人材になりやすいです。
他のITエンジニアとの差別化ができなければ生き残れない
これは全ての働き方で共通ですが、他のITエンジニアと比べて差別化ができなければ生き残れる可能性は限りなく低いです。
他のITエンジニアと同じスキルを身に付けても、量産型のITエンジニアが増えるだけです。異なるのは能力が少し高いか低いかが判断材料になってしまいます。
そこで、他の人が持っていないようなスキルであったり、思考を持っていれば他のエンジニアとの差別化ができ、人材としての需要は他の量産型のITエンジニアと比べても高くなりやすくなります。
必要なスキルを持っていれば一生ITエンジニアとして生活できる!
ここまで、ITエンジニア業界の現状、ITエンジニアに必要な5つのスキル、価値のある人材になるために必要なコト等についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?
ITエンジニアに必要なスキルを振り返りますと、
- 貪欲に学び続けるスキル
- コミュニケーションスキル
- 見積もりスキル
- マネジメントスキル
- インフルエンススキル
この5つがあり、ほぼ全てのスキルで勉強も必要ですが、経験を積まなければ身につきづらいものもあります。
座学で勉強も重要ですが、結局は実戦で使えなければ全く意味がありません。使えなかった場合には、それは身についていないのと同じです。
一朝一夕で身に付けられるスキルではありませんので、まずは一つずつ地道に進めていくのがおすすめです。意識をし始めると、少しずつ仕事の仕方だったり、人間関係の構築であったりと変化が出てくるでしょう。
そして1年後、5年後、10年後に生き残るITエンジニアとして確固たる地位を確立しましょう!