現役だから話せるフリーランスエンジニアになって後悔(失敗)した5つの出来事
フリーランスエンジニアは自由で高給取りというイメージがありますが、それはフリーランスエンジニアの中でもごくわずかです。
筆者もそんな働き方に憧れてシステムエンジニアからフリーランスエンジニアに転向しましたが、現実はそんな簡単ではありませんでした。確かにメリットもありますが、そもそもフリーランスになって失敗や後悔したことも多いです。
そこで、今回はフリーランスエンジニアとして活動してきて、やってしまった失敗、後悔したことを赤裸々に紹介していきます。
フリーランスとして活動したい、既に活動している方もやってしまいがちな失敗や後悔もあるので、反面教師として学んでみてもいいですね!
フリーランスエンジニアになって後悔(失敗)した5つの出来事
ソースコードをインターネット上に丸々出してしまった
インターネットを見ていると、様々なソースコードで乱立していますが、それはオープンソースだからです。
画像であれば馴染みがありますが、「著作権」で問題になります。画像であればそれだけで問題ありませんが、ソースコードであれば、それが何らかのシステムやページに活用されるので、重要機密を扱うページでもその仕組みさえ見えれば丸パクリができてしまうのが問題になります。
その失敗をやってしまっています。どのような経緯で行ったのか、ITエンジニアであればよく起こり得ることだと思います。
事前に決められた仕様通りにプログラミングを行っても、100%バグがないものが作れることは滅多にありません。
私もある案件でプログラミングを行っていた時にバグに遭遇し、これが解消できなければ、納品ができない状況に陥りました。さらに悪いことに納期はその日、今すぐ解決しなければ納品ができず、全く頭が回らない状況に陥りました。
エンジニア向けのQAサイトで質問をした
エンジニアとして活動したことがある方は分かると思いますが、エンジニアは、PCモニターに向かってカタカタとソースコードを打ち込むというイメージとはかけ離れています。
私も同様で、ネットで調べたソースコードをリライトして組み込んだりしていましたが、バグの解決方法も同じようにネットで調べていました。そこで、手っ取り早い方法として、エンジニア向けのQAサイトで質問するという方法でした。
ネットで適当に調べても解決するかもしれませんが、調査方法が間違っていた場合にはいつまで経っても解決できません。しかしエンジニア向けのQAサイトでは、自分自身の環境でどのようなバグが起こっているのかを詳細に記載できるので、その回答はほぼ的を射た回答が得られます。
会社員の頃でもどうしても解決できないバグや実装についてはQAサイトで調査していました。そこで今回もQAサイトを活用しようと考えました。実際にこの方法は間違いではありません。
しかし、その時に質問方法が悪かったのが今でも後悔しています
納期ギリギリでもうちょっとで終わりだという所で、どうしても解消できないバグに遭遇してしまいました。このバグが解消できればすぐにでも納品できるのに、調べても分からず、結局QAサイトに頼りました。
ソースコードを出すと著作権や情報漏洩と言った問題が発生する
ネット上にあるソースコードはオープンソースと言って、フリー素材として使用可能です。しかし、企業システム等のソースコードは内部の機密情報がある場合があります。
そのため、質問するとしても、そのソースコードを丸々公表するのはリスクがあります。自分で作成しているので、著作権は自分自身にあるからと言って、そのまま公表してしまっても、内部システムの仕組みが分かってしまうと、それは情報漏洩になってしまいます。
フリーランス・会社員問わず情報漏洩をしてしまうと、懲戒処分や損害賠償請求などといった大問題になるので、画像といった表に見える物だけではなく、ソースコードに対しても注意が必要です。
こういった問題は知っており、会社員エンジニアとして活動していた時にも質問するとしても、質問するコードを一部改変して質問をしたり、文章だけで質問をしていたのですが、今回の場合は焦りもあり、何も気にせずソースコードを丸々コピペして質問をしてしまいました。
後日、「情報漏洩についての注意」の連絡があり、やんわりと注意されるだけで済んだのですが、本来であればそこで仕事が切られて今まで働いた報酬の全カットや、二度とフリーランスエンジニアとして活動ができなくなっていた危険性もありました。
私がフリーランスになって最大の危機、失敗でした。
スケジューリングができない(夏休みの宿題現象)
私はこれで何度も後悔をしています。
「夏休みの宿題現象」と仮称しましたが、ほとんどの人が経験したことがあるように夏休み最初は遊び呆けていて8月から8月31日にかけて夏休みの宿題が全然終わっていない、どうしようという危機感に陥る現象です。
夏休みの宿題であれば「宿題を忘れました」と言えば大した問題にはならないのですが、社会人としてこの状況に陥ってしまうのは本当に危機的状況です。納期を遅らせるということがあると二度とそのクライアントからは仕事がもらえません。
大前提としてどれだけ良いものを作ったとしても納期に遅れてしまったらその制作物の価値はゼロです。
会社員エンジニアとして働いていれば、日々のスケジュールは上司が作成するので、それに従い毎日作業すると自ずとその案件は終了しています。
実質作業を行うだけで全く問題がありません。しかしながらフリーランスだとそういうわけにはいきません。
自制心が無ければ、後から後悔する
フリーランスは案件の受注から納期まで全て自分で検討しなければいけません。そのため、スケジューリングも自分自身で行います。例えば納期まで一週間あったとして3日間作業をしたら完成するという想定で受注した場合、その一週間の間で3日間分の作業ができれば完成し納品できますよね。
単純計算だと残りの4日は完全にフリーで何をしていても問題ありません。ですが、ここで最初の4日間一切着手せずに放置していると、後々痛い目を見ます。
何度も言いますが、私もこの失敗は何回も経験しています。
「まだ余裕があるから今日は休もう」「まだ余裕があるから今日は遊んだり、朝からお酒を飲んでも大丈夫」
私の性格上、この思考が翌日も、翌々日も、と続いてしまいあっという間に納期ギリギリになってししまう傾向があります。
その生活を咎める人は誰もいません。だからこそ、フリーランスといえど自制心が必要になります。
余裕を持ったスケジューリングを心がける
この解決方法として私が行っているのは、常に先に着手することです。
たとえ、納期が1カ月後であっても最初の2週間前後で終われるようなスケジューリングを心がけています。ITエンジニアは納期ギリギリに終わらせるという思考は極力頭から消し去りましょう。
最初にお話ししたソースコードの件でも出ていますが、予定通りに進められて何一つバグもなく進められることは滅多にありません。考えられるトラブルとしては、このようなことが挙げられます。
- 実装難易度が見積もり以上だった
- 指定されたプログラム言語では実装した際に問題が発生する
- 原因不明のバグが発生する
こういったトラブルが起こってしまうと、その日作業した内容が全て無駄になったり、クライアントに対して悪い印象を与えてしまったりとデメリットしかありません。
リスクヘッジをしておくべき
フリーランスとして必ず覚えておくべきことはリスクヘッジです。
これを考えずにスケジュールを組んでしまうと、実際に作業したときに絶対に後悔します!私もこれで後悔しています。
競合に負けないように、短期間のスケジュールで案件を優先的に発注してもらったことがありますが、案の定トラブルが起きて数日間朝から深夜まで仕事をしなければいけませんでした。
タスクを細分化できれば、気楽に仕事ができる
常に余裕を持ったスケジューリングができていれば仕事で困ることは少なくなります。
しかし実際はそんなうまくいくことはないでしょう。そういう場合には、タスクの細分化を行いましょう。
内部システムでも同様ですが、例えばHP制作をする場合には簡単に細分化するとこのようになります。
- デザインFIX
- 必要画像準備
- コーディング(各ブロックごとに)
- 動作テスト
他にもリンクの設置など、もっと細分化できるものもありますが、ざっくりとこの4つが考えられます。これを作業日程に落とし込めば、その日の作業がより明確になります。
これは見積もりでも活用できるので、この細分化という手順は必ず行いましょう。私は何度も失敗と後悔を重ねた結果、この方法に着地しました。失敗することも重要ですが、既に分かっていることを失敗しても何も意味がありません。だからこそ、スケジューリングの失敗は未然に防げるようにしましょう!
信頼できない相手とは絶対に仕事をしない
これが私がフリーランスをやって一番の失敗だと思っています。この失敗がなければ半年早くフリーランスとして軌道に乗れていたのではないかと後悔しています
何が起こったのかと言うと、いわゆる詐欺に遭いました。
詐欺と言っても、お金を騙し取られるということではなく、いくつも仕事をして、その報酬が最終的に支払われませんでした。厳密には雀の涙程度の報酬は貰えましたが…
フリーランスとして初めて仕事を頂いたクライアントだった
私がフリーランスになって最初に案件をもらったのが知り合いからの紹介でした。そもそもフリーランス時代でどのようなことをしたらいいのかも分からない状態で転向しているので、初めてクライアントから仕事を貰えるだけでもありがたく、言われるがままに仕事をしていました。
一般的に月末締めの翌月払いが基本ですが、このクライアントも同様でしたが、今思えば「不審な点」が一つ、
納品した仕事の中からその月に請求する案件を選び、金額も後から提示する方法でした。
これだけだと意味が分からないかもしれませんが、たとえば、金額が決まっていない状態で5つの案件に着手して、月初めには、その中の1つを〇万円で請求してください。という方法でした。
フリーランスでなくともビジネスの基礎は、大まかにこのフローで成り立ちます。
- 仕事の内容を把握
- それに対して期間や見積もりを提示する
- クライアントが納得したら発注
- 作業開始
これと異なるフローで進む場合には厳密に納得できる契約書を交わすか、本当に信頼できるクライアントなのかを把握しておかなければいけません。
フリーランスになりたてで余裕が無かった
余裕がないとなりふり構わず行動してしまう。かく言う私もフリーランスとして余裕が一切ありませんでした。
時間的余裕はありましたが、金銭的な余裕は一切ありませんでした。こちらでもお話ししたのですが、私がフリーランスに転向した理由が良い転職先が見つからなかった、そして、退職後の保険などが想定とは異なっていたことで貯蓄はほぼ無いに等しい状態でした。
そういうこともあり、紹介されたクライアントからの仕事に食いつき、仕事をしていましたが、どんどんと仕事を依頼され、休む暇がないほどの仕事量でした。
おそらく、普通に見積もりをすると100万円以上の作業をしていたと思いますが、先ほどお話ししたように、相手からは「とりあえず5万円お支払いするので請求書を出してください」ということを言われました。
これだけでも今考えるとあり得ないのですが、請求書を出すと、「税抜きにしろ」や、支払日になっても支払われないので督促すると「もう一度請求書を送って」といった普通ではあり得ないような返答が返ってきてこの5万円ですら支払われるまでに数日かかりました。
最終的に支払われることはなかった
その月以降はそのクライアントとの仕事はほぼ取りやめて、別のクライアントを探し、仕事をしていたのですが、そこで発生した報酬はまだ支払われていないので、その件で連絡すると、「全てで10万円の報酬になるので請求書を出してください」ということでした。
この時点でロクな会社じゃないということは分かっていたので、貰えるだけ貰ってすぐに切ろうと思っていました。しかし、相変わらず期日になっても支払われず、督促をすると急に口調が変わって「待てないんだろ」と逆ギレ…
この人と話すだけストレスがかかって仕方がなかったので、裁判沙汰にして確実に支払ってもらおうと考えて、準備はしていたのですが、後日企業サイトを見ると、完全に踏み倒す気が満々だったようで計画倒産をしていました。
結局その数か月は金銭的にも地獄のような生活でしたが、今は信頼できるクライアントを見つけ、フリーランスエンジニアとしても安定した仕事ができています。
フリーランスエンジニアとしてイニシアチブを持っておくと仕事がしやすい
フリーランスエンジニアとして活動する時に、このような失敗をしないためには、イニシアチブ(主導権)を持っておくことは重要になります。
私の場合は焦りもあり、ビジネスの常識や知識もない状態で、「仕事を貰えるからありがたい」と言うだけで仕事を請けていました。その思考も重要ではありますが、「No!」と言えるフリーランスになるようになりましょう。
No!と言えるフリーランスエンジニアは成功しやすい
私もこの失敗から「No!」と言うようになりました。クライアントから何か依頼があっても安易に請けることはしていません。そもそも少しでも怪しいと思ったら絶対に仕事を請けませんし、その時点でクライアントとの関係を断ちます。
もし割に合わない仕事があったとしても、イニシアチブがあれば、交渉でも有利に展開でき、自分が求めている報酬の基準に近づけることができます。
体調を崩すとフリーランスとして生きていけない
フリーランスだけではなく、会社員も「体が資本」と言われたことがあるのではないでしょうか?
私も何度も言われましたが、フリーランスになってこの重要性が分かりました。会社員の頃には、何度か風邪や体調不良で休みを取ることは年に数回ありましたが、フリーランスになると、それが収入に直結します。
しかし実感するのは、実際に体調を崩してしまった時です。私もフリーランス2年目に一度体調を崩してしまいました。
急に体調が悪くなり、熱も40度近く、しまいには夏なのに凍えるような寒気も起こっていました。そして病院に行くと肺炎と診断され、数日間入院をしました。退院してもまだ全快ではなかったので、2週間程度休みましたが、その間収入はゼロでした。
収入がゼロなのに治療費用であったり、普段より食事にも気を付けたので、その分、1月にかかるコストは高くなりましたが、その月は働けなかったので一銭も入りませんでした。
保険を活用する
私のような普段の生活からくる体調不良でも国民健康保険以外で任意保険に入っておくと、万が一の事態が起こっても最低限の収入を保証できます。
保険は毎月のランニングコストに合わせて保険料が追加されるので負担になりやすいですが、万が一の時に助けてもらえます。
自分はそんな万が一のことは起きないと考えてしまいます。私もそう思ってしまいました。
確かに万が一のことが起きることは少ないですが、もし起きてしまった場合には、今後フリーランスとして活動ができないようなダメージを負ってしまうこともあります。それこそ、最悪の場合には保険に入っていないがために、必要な医療が受けられないということもあります。
フリーランスになって、国民健康保険に移行するだけで終わってしまうことが多いですが、他に入っている保険もそのタイミングで見直してみましょう。
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアでは環境も違えば働く時間も全て異なります。私も保険を見直しましたが、会社員であれば必要だったかもしれないものもあり、そういったものを精査するとかなり変更がありました。
保険料としては会社員エンジニアの頃より少し高めになりましたが、万が一のことが起こっても安心できるプランに変更しました。
新型コロナウイルスの影響で保険も変化してきている
最近では新型コロナウイルスの影響もあり、保険の内容もかなり変化してきています。例えば、新型コロナウイルスにかかってしまった場合には入院か自宅待機の2択になりますが、自宅待機であっても入院保障が適用されるようです。
会社員の場合には傷病手当金を申請すると休んでいる間も一定の収入が保証されますが、フリーランスで何も保険に入っていない場合にはそのような保証は存在しません。
そのため、まだフリーランスになって保険を見直していないのであれば、必ず一度見直してみましょう。
色恋沙汰が一切ない
ここから仕事に全く関係のないことになりますが、フリーランスエンジニアになると、毎日通勤して、会社で仕事をすることはほぼなく、通勤はほぼゼロになり、基本的に自宅で作業をすることが多くなります。
そうなってしまうと会社のように、帰りにどこかに飲みに行くということがありません。クライアントとはビデオ通話で会議等を行いますし、全てオンラインなので、基本的に県外の方ばかりです。そうなってしまうと、お酒を飲むときも自宅でお酒を買って飲むだけになってしまいます。
この生活を続けてしまうと、私はフリーランスとして活動して約4年近く経ちますが、色恋沙汰が一切ありませんでした。
この調子でフリーランスとして活動していてもあと数年は誰かとお付き合いするということはないのかもしれないと考えると、そもそもフリーランスになる前に、誰かとのお付き合いをしておけばよかったと後悔することもあります。
お付き合いしていてもすれ違いが起こる可能性もあった
「後悔することもある」という曖昧な言葉を使いましたが、フリーランスになる前に誰かとお付き合いをしていなくてよかったと思ってしまうこともあります。
私の場合はほぼ無計画にフリーランスになったので、転向直後はここで後悔として出しましたが、信頼できないクライアントに出会って収入がほぼ無かったり、精神的にも荒んでいました。おそらくですが、もしお付き合いがあったとしてもこのタイミングで完全にパートナーとはお別れしていたかもしれません。
しかし誰かと真面目に相談できるパートナーがいれば、このような失敗をせずにもっと快適に働けていたのではないかと思ってしまうので、私自身明確な結論が出ないままです。
フリーランスエンジニアで失敗や後悔を減らすには?
私がフリーランスエンジニアになって、今まで出したような後悔もありますが、最終的にはフリーランスエンジニアになって良かったとは感じています。
私が会社員エンジニアを辞めた理由は同じような生活が嫌になった、他の仕事もしたいという理由でした。そしてフリーランスになりましたが、確かに会社員と比べて圧倒的に自由になりましたし、ストレスも激減しました。
では最後にどうしたらフリーランスエンジニアとして活動していく上で失敗することや後悔を減らせるのかをお話しします。
フリーランス転向前に情報を集める
フリーランスに転向して知らないことがあったとしても誰からも教えてもらえません。知らないからと言って知らんぷりできるものもありますが、そんなことは滅多にありません。
フリーランスは知っておかないと失敗という結果が生まれ、後悔するだけです。
それを防ぐためには、できる限り転向する前にフリーランスとしての基礎の情報を集めておきましょう。例えば、退職した後にどんな手続きをするのか、開業届はいつ出せばいいのか等を調べておけばスムーズにフリーランスエンジニアに転向できるでしょう。
会社員であれば見積もりのノウハウを見ておくのがおすすめ!
まだ会社員エンジニアとして活動して、今後フリーランスエンジニアとして転向を考えているのであれば、会社員エンジニアの間に見積もりのノウハウをしっかりと盗んでおきましょう。
どんなシステムに対してどれだけの費用を請求するのか、相場として1月どれぐらいの人件費を請求するのか、そういったお金に関する所はあまり気にしない方が多いですが、意外と社内でも見えるようになっています。
フリーランスエンジニアになっても、個人で交渉する場合には見積もりを出さなければいけません。それが高いのか安いのかは提示してクライアントの反応次第です。そこで交渉ができればいいのですが、高すぎると言われ、その時点で交渉が終了してしまう可能性もゼロではありません。
見積もりは意外と時間がかかり、最初は不安になりがちです。そのため、相場やノウハウを集めておけばクライアントも納得できる見積もりを組みやすくなります。
まずは副業でフリーランスエンジニアを体験してみる
フリーランス1本で活動していかなければいけないというルールは存在しません。
であれば、まずは会社員エンジニアの時にフリーランスエンジニアがどんなものなのか体験しておくのもアリです。
会社員エンジニアだと、一般的に土日は休みなので、その時にフリーランスエンジニアとして活動してみましょう。
クラウドソーシングサービスを活用すると簡単に見つかる
副業で仕事を見つけるのであれば、できるだけ簡単な仕事から見つけるのがいいでしょう。そういう場合には「クラウドソーシングサービス」を活用するのがおすすめです。
クラウドソーシングサービスでは、お金に関する動きはサービスが管理するので気にせずに、フリーランスとして重要な交渉や作業、納品についてを通して体験できます。
クラウドソーシングサービスは競合も多く、どれだけ魅力的な条件を提示できるのかで受注できる確率は大きく上昇します。
まずは仕事を受注することを目指しましょう。その後の作業は会社員エンジニアとさほど変わりません。自分自身が一次請けになっているだけです。そして、納品まで行って一連の流れを理解しておくと、今後このサービスを活用する場合には、迷わずに交渉から納品までの一連の流れを進めていけるでしょう。
クラウドソーシングサービスを活用せずに交渉する場合でも今までの交渉にお金についての話が入るだけです。交渉の本質は変わらないので、ここで得られるノウハウはフリーランスになってからも十分に活きてきます。
クライアントを見つけておく
そして最後にフリーランスに転向する前に信頼できるクライアントを見つけておくことです。
私はクラウドソーシングサービスでも仕事を探して、いくつか受注したことがありますが、その中で継続的に付き合っていけるクライアントを見つけるのはかなり大変でした。エンジニアという職業上、人と変化を出しづらく、変化を出すためには納期を早めたり、交渉をしやすいように思わせるしかありません。
実際に私が継続的に仕事を貰えるようになったのは、相手とのご縁があったからだとも考えています。こればかりは何度も案件を受注し、何件もこなしていけば自ずと出会えるはずです。
これだけである程度収入が得られるようであればフリーランスエンジニアに転向してもいいでしょう。
しかし、もっと安定を目指すのであれば、まずは1人でも継続的に仕事を発注してもらえる信頼できるクライアントを見つけておきましょう。そうすることで、転向後収入が急激に落ちたということはなくなるでしょう。
失敗や後悔を経験にできるフリーランスエンジニアになろう
これまで私が経験したフリーランスエンジニアとしての失敗と後悔、それに対してどのようにしたら良かったのかをお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか?
お話ししてきた中でも特に「信頼できない相手と仕事をした」のは今でも後悔していますし、思い出す度に「あれが無ければ…」と何度も後悔しています。
すでにフリーランスエンジニアとして活動している方はこういった経験をしているかもしれませんし、これからフリーランスエンジニアになろうとしている方もこういった失敗が起こってしまうかもしれないです。
どれだけ失敗しないようにリスクヘッジをとっていても失敗する時は失敗してしまいます。
そこで後悔をしないためには、その失敗をどれだけ軽減できるのかを考えましょう。
会社であれば上司からの叱責や慰めなどがあるかもしれませんが、フリーランスエンジニアの場合は基本的にそれは一人で解消しなければいけません。
どんな職場でも「同じような失敗は二度としないように」と言われるかと思いますが、二度と失敗しないようにするためには、この3つを明確にしましょう。
- その失敗は何が原因なのか
- その失敗でどんなことが起こってしまったのか
- その失敗でどんな後悔が生まれたのか
これが分析できることで自分の経験として血肉化されます。
失敗したからと言ってただ落ち込むだけではいつまで経っても成長できません。会社員なら誰かが進むべき方向性を示してもらえるかもしれませんが、フリーランスエンジニアはそこで立ち止まってしまいます。
失敗して後悔するのは誰にでもあります。しかしそこで立ち止まらずに進み続けましょう。そうすることで、1年後、10年後第一線で活躍できるフリーランスエンジニアになった時にはその時の失敗は笑い話になっているでしょう!