【実体験あり】ITエンジニアのフリーランスになるには?リアルな収入事情から仕事の請け方まで包み隠さず本音で解説!

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ITエンジニアのフリーランスになるにはどうしたら良いの?

結論を言えば、ITエンジニアのフリーランスになるには以下の手順で行うことが大切です。

  1. エンジニアとしてのスキルを身に付けておく
  2. 顧客に提供できるスキルで案件を獲得する
  3. 案件を納品し、収入を得る
  4. 上記の②と③を繰り返す。

もちろん、上記以外にも自らがサービスを開発して収入を得るのも良いですし、組織を作り提供できるサービスをパッケージ化して働くのも良いです。

また、案件を多数保有している企業にフリーランス契約を結び、自ら案件を獲得してエンジニアとして収入を得るのも良いでしょう。

とはいえITエンジニアのみならず、働き方には様々な種類があります。

  • 正社員として時間に縛られながら働く方法
  • パートやアルバイトとして自由に働く方法
  • フリーランスとして個人で働く方法
  • 起業して経営者として働く方法

など、思いつく限りでこれだけの働き方が存在します。

もちろん、それぞれの働き方で、収入や労働条件が異なり、ライフスタイルに合わせて自由な選択が可能です。

その中でも、スキルアップや収入アップを狙って正社員からフリーランスになりたいという思いを持っている方は少なくありません。

本記事ではITエンジニアのフリーランスとして働く筆者が、フリーランスになる方法から収入事情まで全て体験談を交えお話ししていきますので、これからITエンジニアのフリーランスとして働くことを考えておられる方はぜひ参考にして頂けたら幸いです。

目次

フリーランスになった場合の年収の変化

それではフリーランスについてお話ししていきますが、まずは筆者である私について簡単に自己紹介をさせてください。

現在はフリーランスとして活動していますが、どのような経緯でフリーランスになったのかを話すことでこれからお話しする収入事情から、フリーランスの良し悪しまで、すんなりと頭に入ってくるかと思います。

フリーランスのITエンジニアとして働く筆者について

まずフリーランスとしてどのような活動をしているのかですが、

  • システム開発
  • ツール開発
  • Webデザイン
  • ITコンサルタント

このような仕事を行っています。

フリーランスになる前は、システムエンジニア(SE)として中小企業で約4年間働いていました。

その後、私の場合は会社の仕事環境(人間関係も含め)が嫌になり、例え転職したとしても今回と同じことが起こってしまうのではないかと思い、そこでフリーランスになる決断をしています。

現在はフリーランス5年目で、基本的に請負の仕事を行い、年収は平均して700万円程になります。

フリーランスは会社員と比べてどれくらい年収が変化する?

それでは、ここからフリーランスとして活動すると年収はどのような変化があるのでしょうか。

フリーランスになると年収が会社員より上がる、もしくは少し下がるなど、私のように平均年収が700万円程になる場合もあれば、年収300万円~400万円と会社員より少し下がってしまうとも言われています。

ですが、ぶっちゃけた話をしますが、フリーランスでこんなに安定した収入を得られるのは一握りしかいません。

よくイメージするのはピラミッド型の収入グラフですが、フリーランスではそんなに段階的に稼いでいけることはあり得ません。

平均年収

それこそ会社員の年功序列の仕組みが唯一のピラミッド型で、収入グラフで段階的に年収が上がっていくパターンですが、フリーランスの場合、0か100のどちらかとも言われているほど年収の格差が激しいです。

フリーランスは稼げないの?

ここまで言ってしまうと、フリーランスって稼げないの?と思われてしまいますが、稼げる人は稼げます。対して稼げない人は一向に稼ぐことができません。

稼げない人にはパターンがありますので、それはこの後に紹介していきます。

私も現在の平均年収は700万円と一般的な会社員より少し多く稼ぐことができていますが、フリーランスを始めて1年~2年目は年収50万程度の収入で、毎月平均して3万円前後しか稼げていませんでした。これだと普通にアルバイトをしたり、社員として雇われた方が稼げるのではないかとも思ったりもしていました。

そして3年目からは新規のクライアントを探し、そのクライアント繋がりで様々な仕事を貰えるようになり、軌道に乗ったことで、その年の年収は400万円と収入が一気に跳ね上がりました

こういうこともありますのでフリーランスは年収が上がるとも言われていますが、働き方によっては、アルバイトレベルの収入しか得られない場合もあります。

この事実にフリーランスになってから気づいてしまう方が多く、そのままフリーランスを続けられず、会社員として戻っていく方も少なくありません。

ITエンジニアでフリーランスになるには

それではこれまで話した年収にも触れつつ、実際にITエンジニアでフリーランスになるにはどのようにしたらいいのか、についてお話ししていきます。

正直、フリーランスには誰でもなれる

単刀直入に言いますが、フリーランスには誰でもなれます

その気になれば今すぐにでもなることができます。

会社員でも土日でフリーランスエンジニアとして給料と別に収入を得ている方もいますので、フリーランスになること自体はそこまでハードルが高くありません。

個人で仕事を受注して、その成果に対して報酬を得ることができればそれはもう立派なフリーランスです。

ですが、

「その成果に対して報酬を得る」

ここが非常に重要なポイントになります。

フリーランスには誰でもなれるが能動的にならないと収入は下がってしまう

一般的な日本の企業の会社員であれば、どのような仕事をしていても貰う給与は変わりません

しかし、フリーランスの場合には、一般的に自分の能力の対価として報酬を貰えます

そしてこの後お話ししますが、能動的な行動が無いとフリーランスでは食べていくことができません。

クライアントから依頼されて、それに対して仕事をするという段階はフリーランスになりたてだとほぼありえません。

何度も仕事を請けてクライアントと長いお付き合いがあるからこそ、受動的に行動しても問題がないという状況にすることができます。

技術(スキル)の有無で大きな差が生まれる

また、会社員はスキルを証明する手段として「資格」を出して、それに対する報酬を毎月得ることができます。

私が会社員の頃、国家試験を持っていても月に上がる給料はたった2,000円でした。

しかしフリーランスの場合だと持っている技術次第で単価が上がったり、継続的に仕事を発注してもらえたりとフリーランスにとって大きなメリットが生まれます。

私自身あまり技術がない状態でフリーランスになり、いくつか仕事を受注して収入を得ることには成功しましたが、継続的なお付き合いは一切ありませんでした。

そのためフリーランスには誰でもなれますが、自分にはどんな技術があるのか、どんなことが得意なのかを見つめることが重要です。

ITエンジニアのフリーランスになることを考えても良い時期とは

フリーランスには誰でもなれる、そしていつでもなれるということをお話ししましたが、私がクライアントや企業の方とお話しさせていただいている中で、一番多い質問としては「私でもなれるかな」という声です。

先ほどもお話ししましたが、フリーランスには体系上は誰にでもなれます。では40代、50代と年齢を重ねてしまうとフリーランスになっても大丈夫なのか、という点についてお話ししていきます。

40代~50代のフリーランスは意外にも多い

若いフリーランスと比べて、40代~50代の強みは圧倒的な経験です。20代前半から同じ業種についているのであれば約20年も培った経験があります。

やはり知識以上に強みになるのは経験です。さらにその経験は基本的にかなりの期間を要します。

そのため、技術も重要ですが、経験も同じくらい重要になります。長年ITエンジニアとして働いてきた40代~50代は技術もあり、十分な経験もあるので、初めての仕事だとしても依頼しやすい傾向があります。

実際にフリーランスの人口を調査している資料をIPAが公開している「IT人材白書2016」 を見てみると、参照データは古いですが2010年の時点でITエンジニアは約6万人いることが分かっています。

出典:IT人材白書2016|第2章 IT技術者の新しい働き方「フリーランス」

上記の時点での年代比率は以下の通りです。

  • 30代が13.3%
  • 40代が33.8%
  • 50代が50.1%
出典:IT人材白書2016|第2章 IT技術者の新しい働き方「フリーランス」

さらに調査人数を増やすとこの割合は変動する可能性はあり得ますが、ここでフリーランスの人口は50代が半数以上を占めているという調査結果が出ていました。

ここから10年後、フリーランスの人口は圧倒的に増加していることも予想できますが、フリーランスの高齢化が進みさらに40代~50代以降の割合は増加していると考えてもいいでしょう。

フリーランスに向いていない可能性もある

先ほどフリーランスの人口で50代だけでもが約半数を占めているという調査結果を出ていますが、私がこれまでに見たり一緒に働いてきた方を参考にさせてもらうと、フリーランスとして活動していく上で40~50代は、他の年代に比べるとフリーランスには向いていないのではないかと感じました。

その理由としては、IT業界は常に新しいものが出てきます。

ましてや今日新しいと思ったものが明日には古い情報になる場合もあります。

IT技術も同様で、今まで使用していたプログラミング言語が使用できなくなり、別のプログラム言語を利用しなければいけないということは、私の会社員の頃にも発生していました。

どんな企業も常に学び続けることが重要ですが、ITエンジニア業界ではその傾向が顕著に出てきます。

そうなってしまうと経験ではなく、どれだけ理解できるのかという部分が非常に重要になり、そういった場面では若い人材が強くなっていきます。

そのほかにも、技術や経験ではない部分として体力の低下があります。

私も社会人数年目には日々の残業や仕事が忙しい日なんかは日付が変わっても働いているということもありました。そこで疲れた体は家でゆっくり休むだけで、翌日完全にリフレッシュした状態で仕事に臨むことができていました。

しかし、年を重ねていくにつれて疲れが抜けにくい体になったり、集中力が低下したりと、いろいろと衰えが見えてきます。

フリーランサーは働く時間を自分で決めることができますが、終わらなければ夜も土日も働くことがあります。そういう意味では、40代~50代でフリーランスというのは厳しいのではないかと思ってしまいます。

40代~50代にしかない強みを活かしきれば十分フリーランスでも通用する!

先ほどお話ししたものはあくまでも私の意見です。

一般的に考えると、そこまで働いてきたのであれば、最初からある程度の人脈もあり、準以上の能力や経験もあるということはかなりの強みになり得ます。

これを活かすことができれば、最初のクライアントを探す手間も省け、相手との関係値も最初の状態から高い状態になっています。

仕事についても効率のいい仕事方法が既に定着していると思うので、フリーランスになって最初に躓いてしまう、

  • 仕事が見つからない
  • 非効率な仕事の仕方

という2つのデメリットがない状態で進めることができ、安定した報酬を得ることが可能です。

ITエンジニアのフリーランスの働き方とは

ここまでフリーランスについてお話ししてきましたが、そもそもフリーランスってどんな働き方をしているの?と疑問に思う方もいるでしょう。

そこで実際に私がどのように働いているのかをお話ししていきます。

常駐とコンテンツを作成まで請け負う形式で働き方は大きく異なる

ITエンジニアの業界で働いてきた方なら既にお分かりかもしれませんが、常駐というのは、相手企業の社内ルールで決められた業務を行うことを指します。

一般的に業務委託とも呼ばれています。

フリーランスは自由に仕事ができると思われるかもしれませんが、常駐になると相手企業の会社のルールに沿って働かなければいけません。

例えば請負契約の場合、午前10時から自宅で仕事を始めて自由なタイミングで食事をしたりできますが、相手先の企業が朝9時から始業開始の場合にはそれに合わせ、服装についてもスーツが一般的です。

それに対して少しお話ししましたが、請負の場合は期日までに納品ができれば日々どのようなスケジュールで動いても問題ありません

例えば、1ヶ月でシステムを開発して納品するという請負契約の場合には、10日で終わらせれば残りの期間毎日遊んでいても何の問題もありません。

自由なライフスタイルを目指しやすいのが請負型の特徴です。

このようにフリーランスでも働き方が大きく異なるので、何のためにフリーランスになりたいのかを明確にしてから転向するのがおすすめです。

報酬も働き方によって変動する

報酬の話を少ししましたが、常駐型と請負型とでは報酬の仕組みが変わります。

一般的には、

  • 常駐型:一定期間作業に従事することによって報酬が発生
  • 請負型:コンテンツの納品によって一定の報酬が発生

このような違いになっており、常駐の場合は時間単位で計算されることが多く、一般的な会社員と似たような体系です。

そして請負型がよりフリーランスになるうえで理想的な働き方かもしれませんが、何らかの成果を納品することでそれに応じた報酬を受け取ることができる体系です。

これだけだとそれぞれでどれだけ金額が異なるのか分からないと思いますので、実際に私が請けた仕事のリアルな金額を出しますが、

【常駐型】

  • システムエンジニアとして要件定義、詳細仕様等の仕事に従事した場合、午前9時から始業、午後6時終業、みなし残業が30時間入った状態で月66万円の報酬。交通費補助は無し(経費として計上しました)

イメージとしては、常駐型は会社員と同様に午前中に出社して、夕方に退社するというよくあるような仕組みです。その分会社が提示する1人月の単価を丸々請求でき、一般会社員より多い金額を貰えるのが特徴です。

【請負型】

  • 業務で使用しているツールの改修(機能の追加や修正)では3万円の報酬。作業時間としては昼から深夜まで行ったので、約8時間程度。
  • Webサイトのデザインやコーディングまでの作成、1日4時間程度の作業時間で10日程度かけて作成、納品し、20万円の報酬。

対して請負型は人に対してではなく、システムやWebサイトあたりの単価になるので、短期間でできるコンテンツは比較的安価な傾向があります。

これが2ヵ月、3ヶ月とかかるようになると、相乗的に費用も100万円以上する案件も存在します。(このような案件は基本的にフリーランス個人ではなく企業に発注される場合が多いです)

このように常駐型と請負型とでは働き方や報酬体系が異なるので注意しましょう。

ITエンジニアのフリーランスになる前にやっておいた方がいいこと

それでは次に、本格的にITエンジニアのフリーランスなる場合にやっておいた方がいいことについてお話しします。

これは私の経験をもとにお話ししていきますので、全員が当てはまることではありませんが、やっておいて損することはありません。

欲しいスキルを取得しておく

今まで働いていたジャンルしかフリーランスとして仕事ができないと思われがちですが、そんなことはありません。

私自身、学生の頃にシステムエンジニアに必要な知識やスキルを身に付けて働いていましたが、今はWebデザインやコンサルタントといった仕事も請けています。では、Webデザインのスキルなどはどのように取得したのかというと、実際に仕事を受注して、その場その場でツールの使い方であったりノウハウであったりを調べながら学びました。

しかし、仕事をしながら学ぶのだと意外にも負荷がかかって仕事効率が圧倒的に落ちてしまいます

こういったこともあり、会社員の時にどんなフリーランスとして活動していきたいのかを、明確に決める必要はありませんが大まかには決めておき、それに対して必要なスキルを取得しておきましょう。

会社に研修制度があれば有効利用する

私の会社でも退職直前に導入されたのですが、スキルアップを目的としたセミナーであったり研修がある場合があります。

そういうセミナーや研修はかなり現実の業務に近いスキルを教えてもらえることが多いので学びたいことがあれば有効活用してみましょう。

本来の目的を見失わないように!

ここで意外とはまってしまいがちなのが、様々なスキルをとっておいた方がいいと思ってしまい、自分がやりたいと思っていないスキルまで習得する時間を作ってしまうことです。

これ自体が悪いということはありませんが、私の経験論で言うと、非効率です。

今回の場合にはフリーランスになるため、スムーズにやりたい仕事ができるようにするために前もってスキルを取得するという目的があります。

フリーランスになって、「あれを学んでおけばよかった」という後悔はフリーランスになれば誰でも発生するものです。

今回の事前にスキルを習得しておくということで、その後悔が少し軽減されるだけで、実際になってみないと分からないことだらけです。

だからこそ、自分が必要だと思ったスキルを習得して早めにフリーランスに転向することをおすすめします!

クライアントを探しておく

次にフリーランスとして活動していくにあたって必要なのは、クライアント(仕事を発注してもらえる存在)です。

クライアントがいなければどれだけ仕事を請けたいと思っていても仕事ができず、収入を得ることはできません。

フリーランスになってからの最初の仕事は自分の能力を活かして業務を進めるのではなく、クライアント(仕事)探しからはじまります。

その間は仕事もできず、無駄な時間を過ごしてしまうので、フリーランスになる前にある程度アプローチを続けておくのがおすすめです。

とはいえ、いわゆる営業が苦手な方はフリーランス専用のエージェント会社と契約しておくと、自ら案件を選ぶこともできますし、確定申告などのサポートを多数受けることが可能です。

正直、これからフリーランスのITエンジニアとして活躍していくのであれば、フリーランスエンジニアのエージェントに契約を結んだ方が収入もアップしますし、働き方も選べますのでおすすめです。

詳細については以下に記載してありますので、フリーランスのエンジニアになりたい方は確認しておいた方が良いでしょう。

案件数5000件以上(上場企業含む) | フリーランス希望エンジニア募集 | エンジニア専用の転職相談受付中

クラウドソーシングサービスであれば誰でも仕事を見つけることができる

私がフリーランスになりたての時には、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスで仕事を探していました。案件としてかなりの量がありましたし、更に重要なのは、クラウドソーシングサービスを通じてしっかりと報酬が支払われる点です。

フリーランスになって仕事以上に困るのは報酬の未払いです。

私も何度も経験していますが、100万円程の仕事を個別で受注し、納品まで行いましたが相手が支払わず、倒産してしまったので報酬が入金されることがありませんでした。いわゆる計画倒産ですね。

フリーランスになって数年間、貯蓄も余裕がない場合に報酬の未払いが発生してしまうと死活問題です。そのようなことがないように最初はクラウドソーシングサービスを利用し、その中で継続的に信用できるクライアントを見つけるようにしておきましょう。

クレジットカードを作っておく

いきなりクレジットカードと明確なことを言い始めましたが、これは会社員の時に1枚は作っておいた方がいいです。

フリーランスになると基本的に作れないと思っておいてください。私自身現在毎月安定した収入が見込め、会社員の平均年収より多いですが、それでも今の状況でクレジットカードを申し込んで審査が通るのは数%、もしくは一切ない可能性もあります。

クレジットカードを利用せずとも仕事はできますが、仕事で必要なツールを購入する場合にクレジットカードでしか購入できないということもありますので、普段使用しないとしても1枚は持っておくのがおすすめです。

初期投資で準備するものも事前に購入しておく

フリーランスになればPC等の環境を準備が必要になることもあります。

しかし、PCでも基本的に15万円~50万円、デスクや椅子まで合わせると追加で5万円以上の出費になることも想定しなければいけません。

それをフリーランスになって一括で購入するとなると、万が一その月、仕事が上手くいかず、収入が低い場合には大きな負担がかかります。

だからこそ会社員のうちに少しずつ準備する。もしくはクレジットカードやローンを利用して負担を少なくした状態にしておくことがリスクヘッジとして重要です。

怪我や病気等を完治させておく

仕事とは直接的には関係ありませんが、仕事以前の問題でこれが最も重要ではないかと私自身感じています。

会社員の場合は有給休暇や休職という仕組みがありますので、たとえ何か思い病気を患って仕事ができずとも、生活できるレベルの収入は得ることができるでしょう。

しかしフリーランスの場合は、

仕事ができない=収入が一切ない

と同義です。

働く時間を調整して通院することも可能ですが、会社員などの比較的余裕がある時に体の異常等気になる点を治しておきましょう。

「体は資本」を忘れずに

これは働いている人全員に当てはまりますが、仕事に替えはあっても自分の体に替えは存在しません。その体が崩れてしまうと、本来できることができなくなってしまいます。

風邪を引いた状態で仕事をしたことがあったり、何か怪我をして仕事をしたことがある方であれば身をもって理解されていると思いますが、ミスが発生したり、仕事効率が圧倒的に落ちたり、デメリットしかありません。

だからこそ仕事が優先ではなく、体が最優先だということを忘れないようにしましょう。

基本的にフリーランスになってからでも挽回はできる

これまでいくつかフリーランスになる前にやっておいた方がいいことをお話ししてきましたが、これらのことはフリーランスになってからでも挽回することは可能です。

しかし、病気の治療については会社員の場合では有給休暇などを利用することで、たとえ仕事をしていなくても満額給料が支払われますが、フリーランスの場合には、その時間の報酬はゼロです。ましてや入院してしまった場合には会社の保険ではなく、任意で入っていた保険しか使うことができませんので、保険金は微々たるものです。

これだけは、フリーランスになる前に解決させておきましょう。

ITエンジニアのフリーランスになった後にしておいた方が良いこと

これまではフリーランスになる前にやっておいた方がいいことをお話ししましたが、次にフリーランスになった後にやっておいた方がいいことについてお話ししていきます。

開業届を出しておく

まずこの開業届を出すようにしましょう。

開業届を出すこと自体は無料で行うことができます。

ではなぜ、フリーランスになった後にやったほうがいいのか、それは出しておくことで税金面で多くのメリットがあるからです。

実際には開業届を出さなくてもフリーランスとして活動できますが、ここで大きく変わるのが確定申告の時です。

開業届を出しておくと、青色申告という申告方法を利用できます。

これは、収入の中で例えば事業で必要な、ソフトを購入した、毎月の事業にかかってくるランニングコストを経費として一定金額計上することができるようになります。

もし開業届を出していない場合には、経費計上ができないので、収入全額が税金の対象になり、本来支払わなくてもいい金額を税金として納めなければいけません。

開業届で悩むのは名前ですが、活動していく上で請求書にも記載するモノですので、丁寧に選びましょう。(開業届の名前は後で何度も変更することができるので、さっくりと決めてしまっても大丈夫です。)

助成金があれば申請をしておく

最近であれば新型コロナウイルスの影響による助成金です。

私自身も今まで安定して請けられていた仕事もなくなったりと、収入にも直接的なダメージを受けました。そういった場合に、助成金を申請できます。

新型コロナウイルスだけではなく、事業を始めるための資金をサポートしてもらえたりと他にも助成金と調べると県によって様々ですので、一度調べて確認するのがおすすめです。分からない場合には最寄りの市役所等の施設に出向くことで簡単に話を聞くこともできます。

フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ

フリーランスについては、成長戦略実行計画(令和2年7月17日)において、フリーランスとして安心して働ける環境を整備するため、事業者とフリーランスとの取引について、独占禁止法、下請代金支払遅延等防止法、労働関係法令の適用関係を明らかにするとともに、これらの法令に基づく問題行為を明確化するため、実効性があり、一覧性のあるガイドラインを策定することとされました。
 これを受け、令和3年3月26日に、内閣官房、公正取引委員会、中小企業庁、厚生労働省の連名で「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を策定しました。

厚生労働省/フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ

調べていて、自分には適していないと思っていても、実際に行くことで一転、該当者になることもあります。

私は調べるのが遅く、このような助成金を一切申請していませんでした。

そのため、フリーランスになりたての時は非常に苦しい思いをしましたので、私のようにならないためにしっかりと調べておきましょう!

収支を把握するために帳簿を付けておく

アルバイトや会社員の場合には、税務処理は基本的に会社任せで問題ありませんでした。しかし、フリーランスになるとそういうわけにはいかず、自分で確定申告をして、自分で税金を支払わなければいけません。

そこで必要になるのは、収支を把握するための帳簿と経費として計上したい買い物のレシート等が必要です。

「そんなの覚えていないからざっくりとした金額を報告してもバレないんじゃないか?」

これは私も最初のうちはそんなことを考えていました。

しかし、預金通帳等の内容は相手(国税庁)からは筒抜けです。

税務署は金融機関から「預金口座の情報」を入手できる

相続税の税務調査を行う場合、税務署は被相続人(亡くなられた方)と親族の預金口座、証券口座の動きをチェックします。税務署は職権で金融機関からこれらの情報を入手することが認められています。

金融機関は現在からさかのぼって10年間の情報の保管義務がありますので、税務署は過去10年間の口座の入出金の履歴を調査することができます。

幻冬舎/税務署が「お金の動き」を把握する4つのタイミングとは?

最悪の場合は本来支払わなければいけない金額を滞納してしまい、資産の差し押さえが行われる場合もあります。

万が一差し押さえが行われてしまうと、一般的な生活すらままならなくなりますのでそのようなことがないようにしっかりと帳簿を付けておきましょう。

お金を使いすぎないように注意!

納税については、気持ち的に納得できない方もいるかもしれませんが、あくまでも「国民の義務」です。

会社員の頃も、所得税等を毎月差し引かれて口座に振り込まれますが、一方のフリーランスは自分で確定申告をするので、交渉で出した金額をそのままもらっているだけにすぎません。

毎年の確定申告で、会社員が毎月天引きされている税金をまとめて支払います。そのために、預金残高にはお金があるように思えてしまいますが、実際はそれは税金として納めないといけない金額も加味されていますので、預金全て使い切るといったことは絶対にやめましょう!

運動を定期的に行う

社会人の3人に1人、多いと2人に1人は運動不足とも言われています。これは日本だけではなく世界的にも問題となっていることですが、運動不足にならないように日々何かしらの運動を心がけましょう。

そもそも運動不足によって何が引き起こされるのか、

  • 肥満
  • 体力の衰え
  • 生活習慣病になりやすい
  • 集中力の低下

これだけでも十分に恐ろしいですが、これ以外にも生活リズムが狂ったりとデメリットが非常に多いです。

私もフリーランス3年目ぐらいから仕事が急激に増加し、24時間のうち、トイレやお風呂以外は常にモニターを見ていることが多かったです。

しかし、2ヵ月も経たずして、体が動かしにくくなったりと体に異常が出てきました。まず、体重が10キロ以上増加しました。

そうなってしまうと、体の節々が痛くなったり、肥満の影響で血行が悪くなったりし、仕事に対する集中力が低下してしまいました。

悪循環に入ってしまうとなかなか抜け出せない

このままずるずると生活を続けていくと、さらに集中力が下がり、何をしてもすぐに疲れてしまうような体になってしまいます。知らずして仕事の質が下がっていき、収入も自ずと下がります。

ここから元の状態に戻すのは非常に難しいです。

一度このような悪循環から抜けるためには自分自身の抜本的な改革が必要です。私の場合は毎日外に出て、ウォーキングをするようという習慣をつけるようにしました。

最初はそんな癖は一切ついておらず、移動も全て車移動だったので、歩くということを一切行っていませんでした。そのため、最初のうちはかなりきつかったですが、この癖をつけることで、自分自身の健康状態が少しずつ元に戻ってきました。

ではこの悪循環をズルズルと過ごしていくとどうなるのか、極論を言いますと死にます

最初は体調を崩す程度で済むかもしれませんが、その隊長の崩れがだんだんと酷くなっていき、仕事どころではなくなってしまいます。

そして、最終的に医療費として報酬が出ていき、その分を稼ごうとしても仕事の質が悪いので、安い単価の仕事しか請けることができないという悪循環に陥ってしまいます。

自分のルーティーンを決めておく

会社員は、朝同じ時間に起きて、同じ電車に乗って朝から晩まで働き、夜に家に帰ってくるというルーティーンを休日以外毎日欠かさず繰り返します。

しかしフリーランスの場合は、その時間配分は自分自身に委ねられます。たとえば1週間仕事をしなくても誰からも怒られることはありません。

そのツケは後から自分自身に返ってきます。

健康的な生活リズムを確立する

仕事以外でも毎日の生活リズムを決めておくことも重要です。私は、

  • 日中に起きる
  • 太陽の光を浴びる
  • 5分でも歩く

これは毎日の生活に必ず入れています。フリーランスになりたての頃は生活リズムがぐちゃぐちゃで、朝方に寝て、夕方に起きるという生活をしていました。

その生活を1ヶ月近く続けていると、体に異常が生じ、仕事の効率が落ちてしまった経験がありますので、朝に起きて太陽の光を浴び、少しでも歩くということを習慣づけています。

◆ITエンジニアのフリーランスになる前にしておいた方が良いこと

  • 欲しいスキルを取得しておく
  • クライアントを探しておく(エンジニア専用のエージェントサービスに登録しておくのも有)
  • クレジットカードを作っておく
  • 怪我や病気等を完治させておく

◆ITエンジニアのフリーランスになった後にしておいた方が良いこと

  • 開業届を出しておく
  • 助成金があれば申請をしておく
  • 収支を把握するために帳簿を付けておく
  • 運動を定期的に行う
  • 自分のルーティーンを決めておく

フリーランスになる前よりフリーランスになった後が重要

フリーランスになる前や、なった後についてのお話しをしてきましたが、基本的にはフリーランスになった後の初動が非常に重要になります。

実際にフリーランスになると痛感するのですが、今まではとりあえず与えられた仕事を行うことで給与という労働の対価を貰っていました。

しかし、何もせずに仕事を与えられることはフリーランスでは絶対にありません。ましてや上司や部下という存在もほとんどありません。

常に能動的に行動を起こさなければ仕事は一切ありません。

そしてフリーランスの仕事は全て自分自身で解決しなければいけません。

任せられる人なんていません。

そのため最初のうちは非常に苦労するかもしれませんが、何度か仕事を継続的に請けていくことで、会社員よりも楽に仕事ができるようになっていきます。

そこまで到達できれば、あとは好きな時に仕事をして、好きな時間に遊びに行ったり、睡眠をとったり、周りから羨まれる生活を過ごすことができます。

フリーランスになるのであればまずはこのような生活を目指してみてはいかがでしょうか?

【フリーランスエンジニアの現実を案件提供会社が暴露します】

フリーランスエンジニアの年収はなぜあんなに高く表示されているのかご存知でしょうか?

下記のような広告で、ITエンジニアの募集ができるのには実はからくりが存在します。

このような広告を見たことがないでしょうか?
  • なぜITエンジニアはフリーランスになると年収が上がるのか?
  • なぜ年収が低いまま会社員のままでいるITエンジニアが多いのか?
  • 自身の市場価値を適切に把握するためにはどうしたらいいのか?

下記の記事ではこれらの内容を事細かに説明しています。

フリーランスエンジニアの現実を知りたい人だけ見ることをおすすめします。

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