ITエンジニアの理想の転職時期は2月と10月?統計から今の情勢を解析し適切な転職タイミングを解説!

ITエンジニアの理想の転職時期は2月と10月?統計から今の情勢を解析し適切な転職タイミングを解説!
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  • 「給料が低い」
  • 「仕事が評価されない」
  • 「人間関係がうまくいかない」

こういった問題は社会人ならよく起こり得ることです。

そしてそれを解消するために転職する方も多いのではないでしょうか?

ですが、新卒のように求人募集が始まるのは10月からだったりと、転職にもシーズンがあるのではないか、中途採用や第二新卒のような2月や10月に転職活動をするのがベストタイミングではないのかと、様々な情報が錯綜しています。

そこで今回は実際の求人数の推移を見つつ、転職に適したタイミングはいつなのかをチェックしていきましょう。

目次

ITエンジニアの理想の転職時期は2月と10月?

ITエンジニアの理想の転職時期は2月と10月?

一般的にITエンジニアの理想の転職タイミングは2月や10月と言われています。

しかし最近では2月や10月が転職シーズンという前提は様変わりしつつあります。

実際に厚生労働省が出している「一般職業紹介状況について」に記載されているデータを見ながらどのように変化しているのかを解説していきます。

年度毎の状況によって求人数は異なる

まずは2019年~2021年のデータを見てみましょう。

(左側のグラフは年間のデータ、右側のグラフが月ごとのデータの推移)

一般職業紹介状況(令和3年7月分)について
(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年7月分)について」)

この年は徐々に求人数が下がっていますが、新型コロナウイルスの影響です

仕事先が倒産したり、退職を余儀なくされる方もニュースに出ているのである程度は知っているかと思いますが、実際の数値としては求人数が圧倒的に下がっていることが分かります。

(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和元年6月分)について」)

新型コロナウイルスの影響で下降はしましたが、それ以外の影響がなければ、求人数としてはほぼ横ばいになっていることが分かります。

転職タイミングはいつでも問題ない

これらのデータを見るとその時の世界情勢や景気(今回の新型コロナウイルス等)にも左右しますが、求人数についてはどのタイミングで行ってもあまり関係ないことが分かります。

そのため、基本的にはいつ転職を考えても問題ありません。

キャリアアップを狙う場合には注意!

全体統計としての求人数は横ばいですが、これは大企業、中小企業全体を含めて横ばいということです。

年収を上げるためのキャリアアップを狙っているのであれば、大企業への転職を目指している方もいるかもしれません。

大企業の場合は募集しても応募が少なく求めている人数に足りないということは考えにくく、あらかじめ採用時期を決めていることが多いです。

そのため、例えば最初にお話ししました新卒と同タイミングの2月~3月だったり、下半期の10月に設定している可能性があります。

事前にリサーチを心がけよう

これはあくまでも可能性の範疇ですので、狙った企業があるなら理想の転職タイミング以外でも求人を出している場合もありますので定期的にリサーチするように心がけましょう。

「とりあえず」退職して転職するというのは絶対にNG

「とりあえず」退職して転職するというのは絶対にNG

転職タイミングはいつでもいいから、今の企業に不満があるからとりあえず退職して新しい企業に転職したいと安易に考えて転職するのは絶対にNGです。

そもそもそのような気持ちで転職しても採用してもらえる企業は圧倒的に少ないかと思いますが、退職する前にその後のスケジュールなどの設計を必ずしておきましょう。

【実体験】安易に退職して転職活動をして失敗した話

これは私の実体験なのですが、現在フリーランスとして活動していますが、元々フリーランスになりたくて転向したわけではありませんでした。

以前の職場では3年間近く働いていましたが、人間関係や仕事が嫌になりうつ病になりかけていました。そこで休職という選択肢もありましたが、転職したらいいと考えて安易に退職を決断しました。

退職金、失業保険金の支払いは一定期間待たないといけない

いざ退職をして名目とも自由にはなりましたが、転職活動だけでなく生活をするためにはお金が必要です。退職前には、退職金や失業保険があるから、とりあえず数か月は問題ないだろうと考えていましたが、大きな間違いでした。

退職金は当たり前ですが翌月、失業保険は自己都合の退職であれば3か月後以降にしか支払われないことを退職してから知ったのでその段階で気持ち的には転職どころの話ではありませんでした。

フリーランスへ転向するきっかけになった

私が会社員として働いていた時には、残業無しで月に20万円前後、失業保険ではその6割と言われているので約11万円前後支給される計算でした。

しかしそれを貰えるのは3ヶ月後になってしまうので、そもそも何も考えず退職していたので、貯蓄も少なく、3ヶ月待てるかすら分からない状態、転職活動するための資金も少なかったので、フリーランスへ転向するという決断をしました。

リスクヘッジを考慮して転職活動に臨むのが理想的

世間一般的には転職に対してのタイミングはいつでも求人数は変わらないので好きな時に転職活動をしてもいいのですが、個人のタイミングを重視しましょう。

私が失敗したのは、リスクヘッジを考慮していなかったのが原因です。

  • 退職後のキャッシュフローの動き
  • 保険等の申請や支給までの期間
  • 転職活動における時間や応募数

これだけでも最低限考慮しておきましょう。私自身も、もう1~2ヵ月待って退職をして、事前に転職企業をリサーチし、貯蓄も気にすることなく、転職活動ができていたかもしれません。

貯蓄には余裕を持たせておく

「またお金かよ」と思われてしまいますが、どんどん目減りしていくと反比例して「焦り」が増していきます。

焦ってしまうと、転職活動で失敗することが多くなったり、会社員の頃よりストレスを背負ってしまい転職どころではなくなったりと本末転倒になってしまいがちです。そうならないためにも、最低限、3ヶ月は何不自由なく生活できるようにしておきましょう。

自分の適切なタイミングで転職をすること!

仕事が嫌になることはいくらでもあるかと思いますが、退職を決断するのであれば、これまでお話ししたリスクヘッジを必ず考慮してください。

転職活動はとんとん拍子に進むこともあれば、何社も応募し半年以上かかることも珍しくありません。転職活動が長期化するほど、精神的に追い詰められ、理想の転職先ではなく、とりあえず採用されやすい企業を選んでしまいがちです。

そうならないためにも時期的なタイミングではなく、急がず、自分の適切なタイミングで転職を行いましょう

転職活動でとんとん拍子に進む場合には要注意!

転職活動で、厳密に企業を選ばない場合には採用までにかかる会社数、時間は格段に下がります。しかしその場合企業側はこのような理由も含まれています。

  • 退職等の理由による社員の離脱のため、人員補充をしたい
  • 案件が忙しく人員が足りず、人材確保をしたい
  • 新規事業の立ち上げのため人材を募集したい

こういった場合は、企業としてもかなり急ぎで人材を確保しなければいけないので、採用基準としてもかなり甘めになったり、経験さえあれば採用されたりと意外とすんなりと転職活動ができます。

就業環境が悪い可能性がある

社員の離脱、案件が忙しいため人材を確保したい企業の場合には労働環境や仕事内容をしっかりと確認しなければいけません。

私が会社員の頃に携わり大炎上した案件では、毎日深夜まで残業、土日出勤も当たり前、時には徹夜もあったりと散々でした。その中で何人も退職しましたが、その都度社員を雇ったり、派遣社員を雇ったりします。

そこで雇われ、心機一転頑張ろうとしていた矢先にこういった案件に捕まってしまったこともあり、その方と一緒にお酒を飲みに行ったときにはかなり文句を言っていた覚えがあります。

シーズンを外れて募集している企業の中には、このような案件にアサインするための人材を募集していることがありますので労働環境やどのような案件に従事するのかを面接の段階で確認を取っておくことが重要です。

【体験談】IT業界は人材を軽視しがち

IT業界は人材を軽視しがちな傾向があります。中小企業だけならまだしも、名前を聞いたことがあるような大企業でさえもこの傾向は変わりません。むしろ大企業の方が根強いのではないかとも思ってしまいます。

私が会社員として働いていた時には、関わった案件のほとんどで使い捨て電池のように使えなくなった(退職や体調不良)ら別の人材を投入し、仕事を回すということが当たり前でした。そのため、成長というより、徐々に消耗していき、体力的、精神的に辛い状況になったこともあります。

この状況も経験ではありますが、慣れるだけでそこから意識的に成長するのはかなり難しいです。少しでもそのリスクを抑えるために、転職する際には、その企業についてまずは関連企業についてチェックしましょう。

そして口コミのような些細なことでも全て必ず調べておき、何も悪評がないのかを調査しておくことも重要です。

転職は自社開発がおすすめ

この軽視する環境は主に派遣や客先常駐の仕事で発生しやすい傾向があります。

そして客先常駐の場合は上部のスケジュール等の話も嫌でも耳に入ってしまいます。

  • 「なんでこの納期が遅いの?」
  • 「もうちょっと早くできないの?」

私が以前客先常駐で相手企業で仕事をしていた時は、毎日のように私の後ろからこのような声が聞こえていました。このような環境で仕事をしてもただストレスが貯まるだけで、何一つ成長なんてできるはずがありません

そこでおすすめなのは自社開発で行う企業です。

自社なので、予めストレスの無いような環境づくりがされていますし、自分の好きな環境を構築できます。そして最も大きいのは、無理なスケジュール設定がされづらいというメリットがあります。

そのため、先ほど出てきたように、納期に対する文句も出にくく、急な残業も少ない状況で働くことが可能です。

企業サイトで簡単に情報がチェックできる

企業が自社開発かどうかを確認する方法は非常に簡単で、多くの企業サイトに記載されています。客先常駐が多い場合は、「派遣」という言葉がサイト中に入っているはずなので、それが入っていない企業を選びましょう。

しかしデメリットとしては、派遣と比べて企業数は少なく、転職難易度は高くなりがちなので履歴書や職務経歴書でアピールすることを忘れないようにしましょう!

転職せずにフリーランスになる選択肢も考えてもいい

これまで聞くと、大企業以外で見つけるにしても結局は人事が良く使う言葉で、

ご縁

があるかないか次第なので、万が一不満があったり、先ほどお話ししたように就業環境が悪い場合には再度転職を考えなければいけません。

そこで短期間で退職をしてしまうと、次回の転職活動ではその経歴を記載しなければいけないので前回と比べて転職の難易度は高くなってしまいます。

そういった場合にはフリーランスとして活動する方が得策かもしれません

フリーランスについてはこの後解説していきます。

「フリーランス」と「転職」で何が異なるのか?

「フリーランス」と「転職」で何が異なるのか?

新型コロナウイルスの影響もあり、今まで選択肢として挙がらなかったフリーランスとして働くという選択肢も注目されています。

では転職活動を続ける選択肢(企業に属する選択肢)とフリーランスになる選択肢では何が違ってくるのか、活動するタイミング以外でも大きな違いがありますので表でまとめました。

転職活動(企業に属する)フリーランス
活動タイミング 基本的に自由基本的に自由
活動頻度数年~十数年に一度、人によっては定年まで一度も転職活動をしないことも契約形態によるが、一般的に年に1度。 案件が終わり次第、次の仕事を探さなければいけない
待遇作業者から始まり、徐々に役職を渡される可能性がある契約内容次第ですぐにPM(プロジェクトマネージャー)としても活動できる
収入平均して30代だと30万円前後、年収400万円~500万円変動はあるが、客先常駐であれば月収50万円~60万円前後
福利厚生会社が通勤等の補助や社会保険といった福利厚生は充実している組合やエージェントを活用すると似たような制度はあるが、基本的に全て自己責任
仕事の探し方ハローワークや転職エージェントを活用する人脈やクラウドソーシングサービス、フリーランス専用エージェントサービスを活用する
転職難易度・フリーランスの活動難易度年齢や回数によって難易度が上がる可能性がある案件によって必要スキルは変わる。 比較的難易度は低い

フリーランスの方がキャリアアップのチャンスが圧倒的に多い

転職の場合は採用されると、何か問題がない限り、年単位で働き続けることが圧倒的に多いです。

むしろ会社としては長期的に企業に貢献する人材を転職活動している方の中から求めている傾向にあります。

そのため、一度短期間で退職をしてしまうと、履歴書にも記載しなければいけないので書類選考では少し不利になってしまいます。

この転職回数や期間については別の記事でもお話ししているのでご覧ください。

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フリーランスでは、仕事を得るために仕事に応募して人事から見られるのはスキルやノウハウといったポテンシャル部分の優先度がかなり高い傾向にあります。

さらに、同じ場所で長期的に仕事をすることは少なく、期間で契約をしていても1カ月~3ヶ月スパンだったり、どんなに長期的でも1年間で契約を更新するのが一般的です。

だからこそフリーランスでは様々な案件に携わることが多く、常に仕事内容が変化するので新しいスキルの習得やノウハウを得やすくなります。

フリーランスの仕事形態

そもそもフリーランスはどのような仕事形態があるのかについて少しお話しすると、先ほどお話しした、期間で企業と契約する他に、1つの案件の終了までといった、「案件ベース」の仕事も存在します。

期間で契約する場合には、月々報酬が支払われることが多いですが、案件ベースだと、案件の進捗に応じて支払が行われることが多く、月内に終わらなければ、その月は支払われないということもあり、報酬の仕組みが変わっています

ですが案件の期間が短い場合にはこの仕事形態は考え方次第ではメリットでしかなく、例えば小規模の案件であれば、数時間で完了させて、数万円を得ることすら可能になります。

転職とフリーランスへの転向では採用基準が異なることが多い

転職活動とフリーランスに転向してからの仕事探しとでは、どっちが難しいのか?と思われるかもしれませんが、その人の状況次第で、転職活動が難しい場合もあれば、フリーランスに転向が難しい場合もあります。

例えば、20代で初めての転職活動だと、よっぽどの理由がない限り転職活動で苦労することは少ないでしょう。逆に40代以降で何度も転職を繰り返している場合には転職活動では苦労します

そしてフリーランスでは、その仕事で活用できるスキルをどれだけ持っているのかで採用が決まる場合があり、年齢に関係なく得意ジャンルのスキルがマッチしていればフリーランスに転向しても仕事を貰うことは簡単でしょう。

フリーランスは自分にマッチした仕事を探せるのか次第で難易度は大きく変わる

転職活動はハローワークといった国主導で求人をまとめている施設がありますが、フリーランスの場合は求人は一元管理されておらず、色々な媒体で求人がされています。

クラウドソーシングサービスに登録してあったり、人の口伝いで仕事が回ってくることもあります。

現在はフリーランス用エージェントサービスも普及してきたので仕事を探しやすくなりましたが、今の主流ではないマニアックなスキル(例えばCOBOL)等を指定した場合、求人数は圧倒的に少なく、見つけることが難しい可能性もあります。

フリーランスは自分の好きなタイミングで転向できる

ここからは第二の選択肢としてフリーランスをピックアップしていきます。

転職でキャリアアップを目指す場合には、今の企業より大きい企業に行く選択肢を選ぶことが多いので、そういった企業が正式に求人を募集するまで常にリサーチして待たなければいけませんが、フリーランスの場合は最終的には自分の決断次第です。

仕事の仕方次第で履歴書はいらない場合も

私自身フリーランスとして約5年間活動していますが、その中で「履歴書を書いて応募して」という手順を踏んで仕事を見つけたことは一切ありません。

私の場合、最初はクラウドソーシングサービスで仕事を探しましたが、その時でさえ、簡単な自己紹介と実績を提示するだけで仕事を見つけました。

客先常駐のような仕事であれば、履歴書や職務経歴書が必要ですが、一般的には実績を提示するだけで仕事が決まることがほとんどです。

転職活動のように、転職回数が増えてしまったり、年齢が高かったりすると転職活動自体の難易度が上がってしまうこともあります。

しかしフリーランスの場合は、頻繁に仕事探しをするので、回数は自ずと増加します。そして年齢については、実績があれば一切問題ありません

転職のタイミングを見誤って後悔しないように!

転職にはタイミングがあるのか、そして転職以外にもフリーランスという道があること、それぞれの違いについてお話ししましたがいかがだったでしょうか?

私はフリーランスになった理由は、実体験でもお話ししましたが、決してキャリアアップのために転向してはいません

しかし転職せずにフリーランスになったことは一切後悔していません。フリーランスとして活動する全てのことが、一般会社員では味わえない経験でしたし、フリーランスにしか経験できない大変な思いもしてきました。ですがその分同じ年代と比べて圧倒的に成長していると自負できます。

これから転職を考えている人、今転職活動をしていて苦労している人、転職ではなくフリーランスになろうと考えている人と置かれている環境は人それぞれですが、転職に苦労している場合には、私のように思い切ってフリーランスに転向してみてはいかがでしょうか?

【フリーランスエンジニアの現実を案件提供会社が暴露します】

フリーランスエンジニアの年収はなぜあんなに高く表示されているのかご存知でしょうか?

下記のような広告で、ITエンジニアの募集ができるのには実はからくりが存在します。

このような広告を見たことがないでしょうか?
  • なぜITエンジニアはフリーランスになると年収が上がるのか?
  • なぜ年収が低いまま会社員のままでいるITエンジニアが多いのか?
  • 自身の市場価値を適切に把握するためにはどうしたらいいのか?

下記の記事ではこれらの内容を事細かに説明しています。

フリーランスエンジニアの現実を知りたい人だけ見ることをおすすめします。

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